2013年1月26日(土)、岐阜県本巣のTOHOシネマズで見てきました。ここは岐阜県では最大級の400名超のスクリーンがあるところです。そして「テッド」は予想通りその400名超のスクリーンで上映でしたが、昼過ぎから降り始めた雪のせいかガラガラ。
※以下、ネタバレあります。
予告編の作りが上手い。上手過ぎる。字幕版を見て面白くないと思った人がいてもおかしくないのでは?そういう意味では騙してでも入場させれば勝ちという配給会社の思惑が透けてみえる。
作品自体はアメリカの80'sオマージュ+ぬいぐるみが下ねた炸裂させたら面白いだろうという構成。アメリカでメリダを押しのけてヒットしたのも納得。ただ日本でどうかというとアメリカン80'sがどの程度通じたか次第。私はこの点が今ひとつ乗れず。
何故乗れなかったかと考えると一番フューチャーされていた「フラッシュ・ゴードン」がオマージュというより茶化していただけに見えた為でしょう。「フラッシュ・ゴードン」の主人公役だったサム・ジョーンズを本人役で引っ張り出してきて、当時のフィルムではなく今のジョーンズに演じさせた事については悪趣味さを感じたのですが、考えすぎなのだろうか。
あと遅刻してあまつさえ「商品」たる車を壊して店長に怒られるシーンで「おまえは次期店長なのに」という奴がいたら甘過ぎるでしょう。アメリカなら充分馘首シーンで良いと思うのですが。主人公が甘い人間という描写に対して周囲が甘いというのは説得力ない描写と言わざるを得ません。
ベリンダ・カーライルの"Heaven is a place on earth"ライブ映像を流してノリノリに踊る男性という悪意あるシーンもあるんですが、このシーンもそこのどこに80'sオマージュがあるのか。これも分からない。
笑いが悪意から構成されるのだとすればそれは違うのではないか。
字幕、町山智浩氏監修で「ガチャピン」「星一徹」に変更された部分がありますが、これを除くと概ね直訳でした。町山さんの話はちょっと取り上げられ過ぎ。ただ「星一徹」は古い。80'sならガンダムとか適当なネタはありそう。
雷を伏線にした点とテッドとジョン・ベネットの大げんかシーンは良かったかなと思いますが、あとは雑なストーリーの積み上げに過ぎないかなと。予告編でハードルを挙げ過ぎたかも知れません。