2013年1月13日昼の回で見てきました。
ネタバレあります。
「スカイフォール」より先にやるべき映画でしたね。何故1月公開にしたんだろう?
というのはイスタンブールロケ、それもバザール屋上のシーンが「スカイフォール」のバイク疾走シーンと同じ場所。そこを娘が激走するんですが、わりとロングショット多めで一番の見せ場が建物間を跳躍するシーンというのは、もう完敗としかいいようがなく。
アメリカは「リベンジ」の方が先の公開でそこそこヒットしていたようなので、配給会社のマーケティングミスと言わざるを得ません。
作品は「前回娘誘拐だったので、今回は父と母が誘拐されたらいいんじゃね?」というのがありあり。ニーソンが娘をコントロールして手榴弾の爆発音(!)から自分の位置を特定させるシーンは素晴らしいと思うのですが、これは私が前作「96時間」を見ていないからですよねえ。
ニーソンが元妻を救うべく首魁の位置を突き止めるシーンは、都合良く同じ弦楽器が演奏されていたりとご都合主義。それはともかくとしてこのシーンが娘をアメリカ大使館に連れて行く後で描かれており二段落ち展開。特定方法も伏線というにはあまりに露骨な描写過ぎるかなと。
あと娘にクローゼットに隠れていろと指示するシーンで拉致誘拐犯が踏み込んで来てたまたま見つからないという大変つまらない展開がありましたが、これは「ザ・レイド」の壁の裏側に隠れた警官が如何に壁に突き刺された刃から逃れたかという名シーンを思い出すと手抜きを感じざるを得ません。
なおニーソンが時間にうるさく、娘のiPhoneにもカレログ的なソフトをこっそり仕込んでいたり、すぐ彼氏の所在を突き止めるなど娘溺愛ぶりが微笑ましく、その点が一番のアピールポイントじゃないかなと思った次第です。