2013年1月25日金曜日

[映画] ロンドンゾンビ紀行

2013年1月24日(木)名駅のピカデリーでレイトショーを見てきました。
名古屋だとここでしかやっていないんですよね。。。
初めて行った映画館ですがいつもお世話になっているミッドランドシネマ系列を運営している会社の小規模シネコン(スクリーン数2)。
「ロンドンゾンビ紀行」は「掘り出しシネマセレクション」の一本。月1本1〜2週間(短いと3日)上映するというイベントもの。名古屋のスクリーン数が減って大規模公開されない映画が掛かる機会が減っているので上映する場を設ける為にやられているといった趣旨説明が貼られてました。
以下、ネタバレありモードなので一旦。







原題 "Cockneys vs Zombies" 銀行強盗+ゾンビバトル+脱出ものという異種混合作品なんですが、ともかくキャラクターが立っていて、脚本の不出来なんてどうでもよくなるという娯楽作品に仕上がってます。
反骨精神溢れる両親を早く亡くした兄弟。その兄弟を育てた妙に服装に気遣う祖父。ともかく強い従兄弟。イラク戦争従軍で負傷して頭蓋骨に金属プレートを入れている暴力的男性(この設定を活かすあざといシーンも爆笑)と見ていて思わず「そこは黙ってろ」とスクリーンに向かって呟いてしまったおバカな元強盗未遂犯。
銀行強盗に誘拐される行員二人の片割れは空気を読まないマジメ中年男性。もう一人はストックホルム症候群に掛かる女性となかなかのバリエーション。
祖父の老人ホーム仲間もバリエーション豊富。特に「私がゾンビになったらあなたが私を殺して」が熱烈な愛情表現として使われたのは爆笑。(何かのフラグかと思ってしまった)

脚本はどうしようもないなあと思わざる得ないシーンが多いんですよね。
「車の鍵が!」と死地に飛び込んで探して来たら「私はロックスミスよ」と車を動かした女性とか、そのシーン要りますか?というような部分はありますし、途中テンポ悪いところはあるのですが、こんなデッドヒートがあるのかという見事なシーンがあったりと見所が多いのも確か。
戦う為に何が必要か、救出するには何が必要かという点について少なくとも前者は事前にヒントが描かれていて何もかも無視していた訳でもなく、整理がきちんとやり切れてなかっただけかなと思った次第。

いや、もう銀行強盗チームと老人ホームチームが一致団結して銃撃から刀バトルまで満喫したシーンにはもうほれぼれ。キャラクターが魅力的で彼らが暴れ回るのを見られただけでもう満足。こういう映画もありという事でお勧めです。