2020年12月29日火曜日

[映画] 2020年私的映画ランキング

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 1位〜10位

「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 初見時、テレビ版の代書や創作といった作文の仕事を通じて言葉と感情の結びつきを学んでいった主人公の先に何があるのかと思ったのですが、彼女の望みがようやく叶うかもしれないとなった時に見えてきた謎とその感情、言葉のありようや彼女の成長ぶりとそれ故に生じる強い感情など繊細に描き数十年後のある女性がその一部を垣間見て彼女と同じ精神を抱くというテーマに驚愕。戦争ではなく戦後の人々の移り変わりを描く中で京都アニメーション演出陣とアニメーション、美術と多数の作品で脚本やシリーズ構成を務めた吉田玲子氏とのコラボレーションの一つの到達点にもなっている。Evan Call氏のシンフォニックな劇伴やこれまで多数の京都アニメーション作品で歌を提供してきたTRUEさんのテレビ版とは異なるエンドロールの二曲も素晴らしい。

参考)長編アニメーション映画「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の世界分析Part I.Part II.Part IIIPart IV

「ジョジョ・ラビット」 ソフトそうな表現をしつつ母親の死去や変わった大尉の最後の勇気、内なるヒトラーとの決別などを描きつつ少年少女のサヴァイヴしていく。銃後の少年の視線で見た戦争を描いた傑作。

「TENET」

「憲法修正第13条」(Netflix) ドキュメンタリー作品。国による強制労働の禁止条項の例外事項について取り上げて公民権運動以後の刑務所ビジネスの興隆やアフリカンが警察に恣意的に逮捕・起訴される構図など掘り下げている。とても重たいですが今のアメリカの現状につながる一つの要素なのでお勧めの一本。

「ステップ」 この作品、レイアウトが異常に緻密なところがあってそこがフレッシュでした。アニメーション作品がやっているような事を実写できっちりやっている所で父と娘の10年間というある意味シンプルだけど深いテーマについて軽妙さも持ち込みながら描いていて良かった。

「オフィシャル・シークレット」 9.11以後の対テロ戦争の中、英国で起きた情報漏洩事案を描いている。米国側でチェイニー達の噴飯物の情報操作と戦争への道に気付くも世論が動かなかった悲哀を描いた「記者たち」、その情報操作をやってくれた共和党側の議会と省庁に巣食うチェイニーの生涯を描いた「バイス」と合わせて見られる事をお勧めします。

「スパイの妻」

「のぼる小寺さん」

「バクラウ 地図から消された村」

「羅小黒戦記」日本語吹き替え版


11〜20位

「魔女見習いを探して」

「ストーリーオブマイライフ」 

「ロング・ウェイ・ノース」

「ふたりのローマ教皇」(Netflix)

「パラサイト」

「アルプススタンドのはしの方」

「ジョゼと虎と魚たち」

「1917」

「黒い司法」

「海辺の映画館 キネマの玉手箱」


21〜30位

「T-34」

「フェラーリ vs フォード」

「鬼滅の刃 無限列車編」

「37Seconds」

「ミッドウェイ」

「ワンダーウォール劇場版」

「ミッドサマー」/「ミッドサマー ディレクターズカット版」

「ナイヴズ・アウト」

「ブラック・アンド・ブルー」


31〜40位

「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」

「タイラー・レイク 命の奪還」(Netflix)

「悪人伝」

「ロング・ショット」

「囚われた国家」

「スケアリーストーリーズ」

「エクストリーム・ジョブ」

「カツベン!」

「ひつじのショーン UFOフィーバー」

「ワンダーウーマン1984」


41〜50位

「グレイハウンド」

「アーニャは、きっとくる」

「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」

「Fate/stay night Heaven's Feel 3:Spring song」

「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」

「リチャード・ジュエル」

「デッド・ドント・ダイ」

「バッドボーイズ・フォーライフ」

「思い、思われ、ふり、ふられ」

「ランボーラストブラッド」


旧作映画館鑑賞作品

「もののけ姫」

「千と千尋の神隠し」

「ゲド戦記」