内容に触れているところがありますので、ご注意下さい。
キャラクターの特徴を捉えてうまく話を回していたように思います。
以下、とりあえずどうでもいい重箱の隅つつきから
- 何故駐機していた艦載機がアルファジェット、ハリアーで、実際に発進するのはF-35Bなのか?
理由:米軍が直接描かれるシーンがない為、広報にならないと判断されて協力が得られなかったらしい。(映画内で出てくる航空機はいずれもS.H.I.E.L.D.所属機。この機関と米国の関係は不明)
なお登場するアルファジェットは民間軍用機オペレーターかから調達しているので実機。(AV-8は謎。単なるモックの可能性はありますね) - 航空母艦のプロペラ。かなりサイズが大きく回転数も早そう。。。ということはプロペラ翼端が音速越えしかねない気がしますが、さてさて。
- そんなS.H.I.E.L.D.のF-35Bがある事をやる訳ですが、米軍の迎撃を受けないという事はやはり合衆国の機関なんでしょうか。謎の指揮統制会議のシーンしかなかったので相当不思議です。アメリカの軍の指揮系統を考えると合議制組織体はちょっと考えにくく、国連なら納得というやり方なのですが。
とまあ、そんな事気にしたらダメな映画ですね。実際のところ見ている間、気になった訳でもなく、上記が許せないと思っている訳でもないですので。
次いで重箱の隅つつき良かった編。
- S.H.I.E.L.D.がニューヨークが失陥したと判断してF-35を攻撃に送り出した点。「地球侵略:ロサンゼルス決戦」などもこのような描写がありましたが、アメリカなら躊躇しないだろうなあと思うので極めて納得出来る展開。
(それを勝手に撃ち落とすフューリー司令官、普通処罰もの。また身内に対戦車ロケット弾で撃墜されたF-35パイロットたちは全員職務放棄すると思う) - 時代遅れのキャプテンアメリカ。トレーディングカードコレクションを持ってニコニコと話しかけるフィル。そして亡くなる前に一矢報いるシーン。最高じゃないですか。(ちょっと過大評価)
この映画の良い所は先ほど上げたようにキャラクター駆動型の物語を踏まえた上でクスっと出来るユーモアを随所に描き込んでいる点だと思います。
エンドロール、席を立つ人が多いですが、本作は最後まで見られる事を強くお勧めします。この作品の作られ方の本質が垣間見えた気がしました。(笑)