2012年8月15日水曜日

アメリカ史を考える際に役立つ本

暫定公開。不定期ですが更新しようと思ってます。
私的リストなので異論は認めません。あしからず。

  1. ティム・ワイナー「CIA秘録」上・下(文芸春秋)文庫版あり
    CIAの創設からイラク戦争後までをクロニカルに描いたノンフィクション。ホワイトハウスとの関係性を考える際に役立つ良書。この本を読むとイラク戦争の引き金になったカーブボール情報が何故あのように扱われたか見えてくる。
     
  2. アレックス・アベラ「ランド世界を支配した研究所」(文芸春秋)文庫版あり
    「CIA秘録」とセットで読む事を推奨。
     
  3. シェリー・ソンタグ/アネット・ローレンス・ドルー/クリストファー・ドルー「潜水艦諜報戦」上・下(新潮社OH!文庫)
    絶版ですが、amazonのマーケットプレイスで入手可能。アメリカ海軍潜水艦部隊の表に出てこない通信諜報作戦の実態を描いた作品。米潜水艦ものだとリッコーヴァー提督のNR-1(退役済)を取り上げた本があったりしますが、機密指定が解けていないようでここまで話が出てくる事はありません。その意味で希有な本だと言えます。
     
  4. スティーブ・コール「アフガン諜報戦争 ─ CIAの見えざる闘い ソ連侵攻から9.11前夜まで」上・下(白水社)
    9.11が何故起きたのかを解きほぐして描いてみせた本。白水社からは「倒壊する巨塔」も出ており現在読んでいるところです。こちらもお勧め作品になりそう。