2D字幕版、3D吹替版と2回見ました。
以下、ネタバレがあります。
初代センチネルのデザインについて
そもそも2足歩行というのはオーバーテクノロジーですが、それはさておいてポリカーボネートのデザインの妥当性はどうかなと。劇中では非金属で作るため宇宙時代云々のポリマー製(吹替版)と言っていたようで一応の理由付けはあるようですが、もう少し70年代感が欲しい所ですね。
1970年代の再現
映画、70年代再現の為に車、フィルムの粒状感を再現したもの(当時のフッテージも使っていると思いますが)など相当工夫はされてます。ベトナムのシーンでC-130ではなく双発の何かを使っていたり、狭い空間に人が多すぎてアメリカもこういうモブシーンの出来が怪しいなとか色々ありますが、総じて素晴らしい再現でした。
ホワイトハウスのセンチネルの披露式典とその後の謎
このシーンを振り返ると各関係者の行動目標は以下の通り。
トラクス博士のセンチネル:マグニトーが鉄路を使って乗っ取り。警備隊を攻撃。
ミスティーク:トラスク暗殺(失敗)→マグニトー阻止
マグニトー:大統領暗殺。テレビカメラを自分に向けて演説。
プロフェッサー/ウルヴァリン/ビースト:トラスク暗殺阻止→大統領暗殺阻止
これで、「ミュータント、大統領を救う」ってどういう解釈すれば出来るのか謎です。
センチネルが暴走だと判断されたとして(あれだけ不可解な鉄筋入りになっている状態見たら、後日何があったかバレると思いますが)、マグニトー自身の演説、大統領の地下指揮所を引きずり出した事、銃口を大統領たちに向けた事など考えれば、大統領暗殺未遂容疑は確実。
ミスティークにした所で地下指揮所でトラスクに銃口を向けている。その後、マグニトーを撃って大統領暗殺阻止という展開で、ニクソン大統領やキッシンジャー氏(らしき人影が映っている)がどう思ったかなと。まあ「ミュータントの仲間割れが大統領を救う」という所じゃないでしょうか。
あとトラクス博士の逮捕については、そもそもパリでソ連、中国、ベトナムにセンチネル構想をホワイトハウスに無断でぶちまける(ストライカー少佐って何者だよ)というナイスなシーンがありますが、これに基づくものだろうとは思います。という観客補完が必要というのはちょっとね。
吹替のミスティーク役、声の演技おぼえて欲しい。ミスティークではなく剛力彩芽が喋っているように聞こえてしまうシーンがある。それも結構重要なシーン(一番萎えたのは地下鉄のマグニトーとの会話)だったりするのは興醒めだった。
ところでエンドロール後のシーンはどういうつながりなのでしょうか?原作読んでいたら分かるのだろうなと思いつつ、マグニトー的だけどそうじゃない力の持ち主が今後絡むのか気になる所です。