2012年7月14日土曜日

大井浩明《ピアノ・アンバイアスト》第2回公演〜ジョン・ケージ生誕100周年記念(その2)

大井浩明《ピアノ・アンバイアスト》第2回公演〜ジョン・ケージ生誕100周年記念(その2)
開催日:2012年7月14日(土)18時開演
場所:山村サロン(兵庫県芦屋市)
ピアノ:大井浩明

プログラム
ジョン・ケージ:南のエチュード集第1巻第1曲
エリック・サティ:薔薇十字教団の最も大切な思想
ジョン・ケージ:南のエチュード集第1巻第2曲
エリック・サティ:グノシェンヌ第1番
ジョン・ケージ:南のエチュード集第1巻第3曲
エリック・サティ:グノシェンヌ第3番
ジョン・ケージ:南のエチュード集第1巻第4曲
エリック・サティ:グノシェンヌ第5番
ジョン・ケージ:南のエチュード集第1巻第5曲
エリック・サティ:犬のための無気力な本当の前奏曲
ジョン・ケージ:南のエチュード集第1巻第6曲
ヘンリー・カウエル:マノノーンの潮流
ジョン・ケージ:南のエチュード集第1巻第7曲
ヘンリー・カウエル:エオリアン・ハープ
ジョン・ケージ:南のエチュード集第1巻第8曲
譚盾:《C-A-G-E-》〜ジョン・ケージの思い出に

福島猛:ピアノ独奏のための<<ホオジロのいる風景>> [委嘱新作初演]
ジョン・ケージ:南のエチュード集第2巻第9曲
エリック・サティ:ジムノペディ第1番
ジョン・ケージ:南のエチュード集第2巻第10曲
エリック・サティ:ジムノペディ第2番
ジョン・ケージ:南のエチュード集第2巻第11曲
エリック・サティ:ジムノペディ第3番
ジョン・ケージ:南のエチュード集第2巻第12曲
エリック・サティ:いつも片目をあけて眠る見事に肥えた猿の王様を目覚めさせるためのファンファーレ
ジョン・ケージ:南のエチュード集第2巻第13曲
ヘンリー・カウエル:ザ・バンシー
ジョン・ケージ:南のエチュード集第2巻第14曲
エリック・サティ:ジュ・トゥ・ヴ 
ジョン・ケージ:南のエチュード集第2巻第15曲
エリック・サティ:映画<<本日休演>>のための交響的間奏曲
ジョン・ケージ:南のエチュード集第2巻第16曲


プログラムを入力するだけで結構な時間が掛かりました。いざ入れてみるとつくづく長い。以下、Twitterに書き込んでいた感想を抜き書きしてみる。

ジョン・ケージ:「南のエチュード」第1巻、第2巻全16曲
最初のイメージは空から水滴が落ち砕けるシーンが思い浮かんだ。配られたリーフ解説を読んでからは漆黒に光が弾けるイメージに変わった。終演後の大井浩明さんのハーモニクスの種明かしが面白かった。

E.サティ:
グノシェンヌ第1番、第3番、第5番
犬のための無気力な本当の前奏曲
ジムノペディ第1番〜第3番
いつも片目をあけて眠る見事に肥えた猿の王様を目覚めさせるためのファンファーレ
映画<<本日休演>>のための交響的間奏曲
エリック・サティは最後の「映画<<本日休演>>のための交響的間奏曲」は執拗さ、繰り返しの音楽。今回の演奏を聞いてサティに持っていた印象が強化された。
なお「いつも片目をあけて眠る見事に肥えた猿の王様を目覚めさせるためのファンファーレ」は気付け薬でした。

H.カウエル:
マノノーンの潮流
トーンクラスターが何たるかというショーケース的作品。美しい音楽になっていて左肘の動きに気付くのにしばらくかかった。
エオリアン・ハープ
大井さんが演奏前にやおらピアノの譜面台を外されたのですが理由が当初分からず。ピアノ内部に身を乗り出して弦をかき鳴らされた事でタイトル通りの楽曲と理解。
ザ・バンシー
 タイトル、何かの妖精だったなあと待ち受けていたら、この日一番のホラーでした。ピアノをハープとして扱うのは「エオリアン・ハープ」と同じですが、妖精の泣き声がなんとも・・・でも名演でした。

譚盾:《C-A-G-E-》〜ジョン・ケージの思い出に
様々な奏法が飛び出す作品。この前にカウエルの「マノノーンの潮流」「エオリアン・ハープ」が演奏をされたのはプログラムの妙と納得。

福島猛:ピアノ独奏のための<<ホオジロのいる風景>>
委嘱新作初演。ケージの楽曲群と同じ系統という事で良いでしょうか。自宅近くの風景が思い浮かんだ。電線を止まり木に囀る小鳥たち。

ジョン・ケージを中心としてその歴史を外観出来たのが収穫。3時間 休憩10分という演奏をされた大井浩明さんに感謝。また総じて良き観客の皆さんとこの音楽を体験共有できて良かったと思っています。