名古屋マーラー音楽祭第2部演奏会 マーラー交響曲第8番「千人の交響曲」
日時:2012年7月16日(月)13時30分開演
場所:名古屋芸術文化センター大ホール
管弦楽:名古屋マーラー音楽祭フェスティバル・オーケストラ
合唱:名古屋マーラー音楽祭フェスティバル合唱団
指揮:井上 道義
ソプラノ:管 英三子/小川 里美/小林 沙羅
アルト:三輪 陽子/ニン・リャン
テノール:永田 峰雄
バリトン:三原 剛
バス:オットー・カッツアマイヤー
※男性ソリストの方で交代の案内が出ていたような気がするのですが、公式サイトでは確認出来ず。
名古屋のアマチュア・オーケストラと合唱団の総力を結集した800名の奏者による一大事業という呼び名がしっくりくる巨大な交響曲の演奏会。
第8番については知らない事が多いですが、一番微笑ましかったのはマンドリン隊2名が参加している事でしょうか。この楽器が管弦楽に参加しているのは初めて見ました。(当然ながらグスタフ先生の指定です)
曲は2部構成。前半が合唱主体の演奏で後半がソリストとオケの楽器パートの独奏が目立つ構成。2部はハイドンのオラトリオ「天地創造」が思い出されましたが、これはゲーテの詩「ファウスト」の宗教色が強い事は影響していると思います。
井上さんがいきなり観客席に振り向いて頭上を見上げられてあっけに取られたのですが、これは頭上から聞こえる金管の音色、大ホールの桟敷席に配置された金管バンダ隊(Banda。伊語由来)への指示のため。この他ソリストの小林沙羅さんも天井裏で歌われていたりと作曲家の演出意思が目立つ作品である事を認識。
この楽曲は歌唱付交響曲としては規模の巨大さ故になかなか演奏される機会がありません。名古屋での演奏機会についてはパンフレットで言及がありますが、17年ぶりとの事で実際にライブで聞く機会が得られた事に感謝します。