2013年10月20日日曜日

[映画] トランス

2013年10月19日(土)行きつけのシネコンの3作一気見その1。
取り急ぎ気になった点メモ。
(ネタバレあり。ストーリーを語ると即時面白みが無くなるので見た方だけ推奨)







本作、冒頭のストーリー展開が早い。その中でいろいろ背景説明が積み重ねられます。但し人物像はもっと緩やかにしか提示はされません。そのギャップが面白みを産み出している作品なので、まだ本作を見られていない人はここで閉じられる事をお勧めします。











では、まず気になった点について説明します。美術オークション中、目玉の絵画が出た所で強盗が襲撃。催涙ガスを投げ入れ混乱に陥れます。その中でオークション会社の一員の主人公は定められた手順に従って画を退避させるべく、行動に出ます。

シークエンス1:主人公は画を持って地下の緊急保管用金庫へ。そこで襲撃を受ける。犯人の隙を見て電撃を与えるも気絶せず、ショットガンの銃床で殴られる。→病院で治療中の断片が入り徐々に目覚める。

最初に明かされる状況はここまで。この後、退院した主人公に異変が起き始めて何かおかしいと気付かされる構成。作品展開していくとシークエンス1の銃床で殴られた原因は別に存在していて、更にその後、主人公は気絶から目を覚ましていて動いたらしい事が示されます。

シークエンス2:主人公は殴られたショックから目覚める。外へ飛び出して携帯に出たところで車に轢かれる。ドライバーに車に乗せられて病院へ向かう?

更に話が進むとシークエンス2に続きがあるのが明かされます。

シークエンス3:???

狙っているの叙述トリックの映像版なところがある作品な訳ですが、シークエンス3が明かされた後、どうやってシークエンス1で示されている病院へ担ぎ込まれた悲劇のヒーローたる主人公に繋がるのか分からず。私が見落としているんですかねえ。結構シークエンス3の展開を考えると深刻なギャップだと思うのですが。
そして、もし主人公が誤摩化すような行動をとれたとして警察が気付かないのかなと。
この整合性は大変重要で気にし始めると全体の作りに懐疑的にならざるを得ません。