アメリカのシネコンは(1)マチネー(昼興行)の方が安い。(2)コンフェッションが高い。飲み物+ポップコーンで10$。映画チケットがマチネーだと9$しません。(3)パンフレットが売られていない、といったあたりに違いがありますが、それ以外は日本と大差はありませんでした。ちなみに全席自由席です。
アメリカの公開は10月12日からだったと思いますが、こちらが見に行ったのが19日とすると公開から1週間程度の平日金曜日の昼の回。わりと賑やかな雰囲気の中、イランの歴史から話はスタート。
この映画の良さは映像としてのリアリティー追求の徹底。70年代のフィルム撮影の色彩設計、当時の報道映像、写真から起こして撮影された映像は当時の雰囲気を見事に再現。あげくに隠れていた大使館員たちはまるで彼らが現代にやってきたかのようなファッション、顔かたちも再現という徹底ぶり。
もちろんエンターテイメントとしての作品成立についても十分意識されており、いくつかストーリー上の脚色、改変が入っています。史実と嘘のバランスは難しい問題ですが、本作の場合、空港のパートで昔の映画ならやったであろう派手な演出を1つ入れるだけで見事に「フィクション」である事を観客に示してきたあたりは冴えたやり方だと思った次第。考えてみると脚色の分量は冒頭は少なく後半に向けて増える印象がありますが、おそらく意図的な仕掛けなんだろうなと想像。
イラン側の視点が不足していると思う人がいらっしゃるかもしれませんが、アメリカから見たホメイニ師のラジカセによるイラン革命は理解しがたいものである事を考えると、過剰な要求じゃないかなと思うのですが、さてさて。。。
エンドロール冒頭にもなるほどと思わされるシーンが挿入されているので一見の価値有り。慌てず見て行かれる事を推奨。いや、もったいないですので。
日本語字幕版追記:パーレビー国王の受け入れについて政府関係者が毒づいたシーンで「サイナイ病院」とか言っていたような。こういった細かいディティールが抜け落ちるので吹替え版も見てみたいところですが、これはDVD/Blu-ray待ちしかないですね。
エンドロール冒頭にもなるほどと思わされるシーンが挿入されているので一見の価値有り。慌てず見て行かれる事を推奨。いや、もったいないですので。
日本語字幕版追記:パーレビー国王の受け入れについて政府関係者が毒づいたシーンで「サイナイ病院」とか言っていたような。こういった細かいディティールが抜け落ちるので吹替え版も見てみたいところですが、これはDVD/Blu-ray待ちしかないですね。