警告:物語の核心に触れている部分があります。
訂正とお詫び:
(2017/9/25掲載)艦番号ですが、英語版Wikipedia List of Royal Navy ships at Dunkirkを見たところ誤りがありましたので以下の通り訂正します。
・ムーンストーン号が冒頭にダンケルクから撤退する駆逐艦を目撃した時の艦
・夜トミーらが乗艦後に魚雷被雷した駆逐艦
→
0.本作はダンケルク撤退戦の知識を必要とするのか?
エンターテイメント映画として説明が足りないとの批判があります。また逆に下調べしろという主張も見かけますが、冒頭で余す事なく説明されているのですが。連合軍がダンケルクに追い込まれて撤退を待つ状況にあった事は冒頭のテロップで説明されています。
またダンケルクの街でドイツ軍がばらまいた伝単をトミーが拾ってみるカットがあり、そこでダンケルク周辺地図に"WE SURROUND YOU"(我々はお前を包囲している)という事が示されてます。これは字幕がなく長くは写り込んでないので分からない人もいた可能性はありますが。
本作はトミー達がどのような状況にあって、何故ムーンストーン号が出港したのか、そしてファリアたちスピットファイアが何を守ろうとしていたのかという事が分かれば理解できるように作られてますし、描かれる世界は史実イコールではなく史実を元に再構成された映画の世界なのですが、戦争映画という言葉やCGIをつかってないというような要素に引きずられて肝心の映画の世界を見られていないのではないか。
本作は筆者初見時3時間の映画を観たように感じた。実際はその半分程度なのですが、そんな風に感じた要因は情報過多にあり、その情報過多は4つの視点=主観を通じて物語が描かれている事に起因している。
これら4つの視点のうちスピットファイアのファリアと防波堤のボルトン海軍中佐の視点にはムーンストーン号やオランダ商船など他の視点の人々が写る事がある。そういう形で視点同士が交錯する事で3つの世界が1つの映画世界にある事が示される。
つながりをきちんと言語化しようとすると大変なんですが4つの視点がそれぞれ起点も時間の見せ方も異なっているので4つの視点=4本の映画のようになっていてその情報量に圧倒されて映画世界の解釈エラーを起こしている人もいる。映画解釈エラーはしばしば映画の不出来だと勘違いする事がある。もう1度見ればそういう誤解は解けると思うのですが、本作を嫌う人はもう一度見たりはしないでしょうね。残念。
1.ウェルメイドな戦争娯楽映画なのか?
冒頭の独軍が投下した伝単や一方的に撃たれる兵士たちはダンケルクに押し込まれた40万人もの劣勢側の軍隊がどのようなものか最初に示している。挽回の見通しはない事を英国は認識していていち早くダイナモ作戦を発動して大規模な海路の撤退を行った。映画はその後半に起きていたことを見せている。
ドイツ兵はほぼ出て来ない。ドイツ側の描写は戦闘機や爆撃機に限られている。憎むべき敵の顔は見えない。ただ殺意、弾丸や爆弾を当ててやるという意思は何回も示され、それに対してスピットファイア編隊は僚機を失いながらも抵抗していく。そんな彼らの戦いは海軍や陸軍にはあまり認識されていないことは作中最後にも描き込まれている。
何故、ダンケルクに救助に向かうのか。何故、戦うのか。
一つは第一次世界大戦の残り火という認識で、これは民間船ムーンストーンのドーソン船長の台詞で示されている(これはヒトラーの台頭を防げなかった大人の責任とも取れる台詞でもありはっきりしない)。
もう一つは最後の列車での新聞に載ったチャーチル演説にある。チャーチルはこの頃、講和交渉か継戦続行か問われる状況下にあった。その中でナチスドイツに対しては戦うしかないという意思で統一していく。
英国にとってはナチスドイツに対する戦いは生存の、というより正義の戦いだったのではないか。でないと東欧で決して力の大きい国とは言いかねるポーランドと同盟を結びその条約に従い独と開戦は選び得ない選択肢だったと思う。
そういう歴史的な事実を演説を読み上げる脱出兵に読ませ、そして帰国を喜ぶ人々を見せる事で示している。これはベトナム戦争あたりからあまり描かれない光景でもある訳ですが、勝とうが負けようが負担を強いられた一兵士には個人の責任の範疇の行為はともかく戦争全体の責任など問われても困る。一部の右派のような軍隊の無条件な賛美者も困りものですが、ここでは素直に無事に戻ってきてくれて良かったとの喜びからの歓迎だったと受け取れば良いのではないか。敗戦の中の小さな勝利。それは最終的にナチスドイツを倒す原動力になったのだから。
ウェルメイドな観客に咀嚼しやすい戦争娯楽映画と評論された方がいますが、そこまで娯楽に寄った作品だったのか。疑問ですね。基本的には追体験させて考えさせる構図はあると思います。また大半の死に特別な意味は与えていない。「軍隊は運隊」という事を言われた作家がいましたが、それを実践している。例外はムーンストーン号での事故の怪我で亡くなったジョージでドーソンの息子が彼の夢をかなえる事であの航海に参加した勇気を記録に残した。残された者がどう思うかで死の意味は決まる。そういう一面が例外的に彼には与えられた。
彼らの歴史で違うのはナチスドイツとの戦いは正義について語れる戦いであるという事。ここで作品の戦争観の捉え方に差が生まれるのだと思う。
2.物語構造
4つの視点、3つの時間軸で描かれている。防波堤(撤退指揮官の海軍中佐と陸軍兵士達)、空(スピットファイア編隊)、海(ダンケルクへ向かう民間船舶のうちの1隻)。
この事は冒頭の「1週間」「1日間」「1時間」というテロップで起点が異なっている事を示している。
複雑で物語の結びつきがないとの誤解があるが、スピットファイアとボルトン中佐が陸と海を結びつけている。ダンケルク空中哨戒を命じられた3機のスピットファイアは1機、また1機と戦闘の中で撃墜され、不時着水していく。最後に残ったトム・ハーディーが演じた空軍パイロットが単機で海上を行く防空能力の貧弱なLittle shipsと呼ばれた徴用民間船艇や海軍の駆逐艦や掃海艇を守ろうと孤軍奮闘する。
このスピットファイアから見た視点には脱出した陸軍兵士達の小型船が視界に入っている。そして撃沈された駆逐艦の乗員、脱出兵士達を一人でも救おうとしているマーク・ライランスが演じた退役海軍士官が船長の小型艇とスピットファイアを不時着水させて救助された僚機パイロットもいて声援を送っていた。
ボルトン中佐はトミーとギブソン、ハイランダー兵士と会っている。また終盤に果たしてそれがファリアなのか分からないが滑空飛行しているスピットファイアを目撃している。
ボルトン中佐はトミーとギブソン、ハイランダー兵士と会っている。また終盤に果たしてそれがファリアなのか分からないが滑空飛行しているスピットファイアを目撃している。
そしてファリアの機体が海と陸をつなぎ同時間を迎えて、再び4つの物語へと離れていく仕掛けが施されており「つながりがない」というのは誤解だと思う。筆者は3時間の超大作を見たのかと思った。実際は2時間に満たない作品であり、情報圧縮率の高さがこのような認知を引き起こした。
もし、3つの時間軸に分けなかったら。それぞれは時間尺度の違う物語なので散漫な作品になっただろう。スピットファイアは滞空時間が短い(これはハーパーBOOKSから出ている「ダンケルク」の本で監督が飛んでみて実感した(!)と書いてあった)。ローテーションで哨戒・迎撃任務をやらせていたはずで、映画のような長尺をスピットファイアの戦いに当てる事は難しかったはず。もしやってしまうと他のパートをバランス良く描くのは不可能になったはずだ。中々、海を渡れなず沈められ戻ってしまう脱出兵士の数日間(「1週間」は意味を明確に伝えるため誇張されている)、母港を出港してダンケルクへ向かい脱出兵士を収容して英国へ戻ったLittle shipsたちの1日間の姿をこのように描く事は出来なかっただろう。
以下はムーンストーン号への最後の機銃掃射、滑空状態のスピットファイアによるJu87スツーカ急降下爆撃機の撃墜後の時間経過の推定です。(9月12日:推定日を修正してます)
以下はムーンストーン号への最後の機銃掃射、滑空状態のスピットファイアによるJu87スツーカ急降下爆撃機の撃墜後の時間経過の推定です。(9月12日:推定日を修正してます)
- ムーンストーン号。4日の深夜〜5日未明にドーセット州ウェイマス(Waymouth)へ帰港したように思える。ドーソン氏の息子は5日以降に新聞社にジョージの事を伝えて彼が名を成す夢を実現させた。
- ムーンストーン号を降りた陸軍兵士達。すぐ列車で後方へ輸送された。ウォーキング駅(Wokingであればロンドン近郊の都市でウェイマスから180km程度は離れている)で手に入れた新聞にはチャーチルのダンケルク撤退戦を受けた1940年6月4日下院演説が載っていて、それを読み上げているので6月5日以降の可能性が高い。
- 防波堤のボルトン中佐。英軍は2日に撤退完了しているので、2日深夜〜3日早朝に二等兵と大佐を送り出したのだろうか(この時点で30万人脱出だったと言っているが3日終了時点の数字なので計算が合わない。この後、仏等の連合軍部隊の撤退輸送を指揮するため残ったように見える。なお3日と4日で約26,000人/日が撤退。ダンケルクは4日朝に陥落した)。
- ファリアがスピットファイアを夕暮れのダンケルクの砂浜に着陸させたのは2日22時前だと思われる。スツーカ撃墜後、兵士達のいない所に着陸させようとして独軍占領エリアに入ってしまったように見える。(トミー達の乗ったオランダ小型船が座礁していた場所に近いようにも見える)
彼らRAF戦闘機パイロットはいろんな戦いの様相を示していて、そのためにリアリティラインを保っているように見せつつ当初の15時台の最初の空戦から見せていったたのではないか。
ノーラン監督が独特の時間の扱い方をしているので、こういう推論が出来ますよという程度で見て頂ければ幸いです。ファリア、コリンズやドーソン親子、ジョージは誰かを示す存在ではなく、あの戦いに関係した人々を表した存在だと思うので、きちんとした時間軸で表せるものと考えない方がいいかも知れません。
3.ちょっとした描写について
スピットファイアのコクピット描写はその操作から「感情」が見えてくる。
- スピットファイアのコクピット描写はリアル。
- 機体の「LC」は部隊のレターコードだと思うのですが、実在するのは爆撃機基地のものなので合わない。いろんな人々のエピソードからなっているので意図的に実在しないものにしている可能性はあると思う。
- 編隊名「フォーティス」=「Fortis」かなと。だとすれば硬音・強子音の意。編隊はLeader=編隊長/1=ファリア/2=コリンズで構成されていた。
- ファリアとコリンズの識別点。ファリアはセーター、コリンズはネクタイ姿。またファリアの風防眼鏡の上には角度変更可能な日よけかサングラスらしい半透明の板が取り付けられている。(コリンズにはない)
- ファリア(トム・ハーディー)の機体は戦闘で燃料計を壊されている。このため僚機に14時58分(50ガロン)、15時20分頃(40ガロン)、そしてコリンズの不時着水直前(15ガロン)の3回残存燃料を教えてもらっている。(彼の機体の燃料消費量とさほど変らない事は冒頭の編隊リーダー機とのやりとりで示されている)
- コリンズ、ファリアの通信機のマイクは口のあたりを覆っている所についている円形金具らしい。コリンズが一度風防を閉めたのは風の音をマイクが拾わないようにという配慮の可能性はありそう。(不時着水で風防を閉めるのはちょっと?な描写にも感じる)
- ファリアの躊躇はちゃんと理由が示されている。もうろくに燃料がないのにエンジン出力を上げて味方船艇に攻撃を加える戦闘機や爆撃機に突っ込んでいく。
- 操縦パネル右下に燃料タンク切替えノブがあり、ファリアは3回視線を落としている。3回目、遂にメインタンクの燃料が尽きてプロペラが止まりかけた時にこのノブをMAINからRESERVEへ回してメインから予備タンクに切り替えた。ここでそんな事をすれば帰投は不可能。そういう選択をしている。
- 最後の滑空はもっと高空なら機首を下げて速度を稼いでという事は出来ると思いますが、地上から見ている程度じゃ厳しいですね。エンジン停止後の描写は戦闘機というよりグライダーの飛行シーンに近い。参考にしたエピソードがあったとしても相当脚色している所だと思う。
- 砂浜への美しい着陸シーン。この時期の日没時間は22時前なのでああいうシーンの中で使命を果たした彼にああいう情景で終えさせてやりたかったのか、別の空軍機でそのような事があったのか。監督があの戦いに対して示したファンタジーな側面はあると思う。
- ボルトン海軍中佐:ダイナモ作戦のダンケルク側現地指揮官のテナント海軍大佐がモデル。戦後、海軍大将まで上り詰めた。英語版Wikipediaによるとクロウストン中佐説も乗っているが、おそらくテナント大佐とクロウストン中佐の二人がモデルなのだろう。
- ドーソン船長親子:ドーソン船長役をマーク・ライランスが演じた。C.H.ライトラーがモデルと言われている。ライトラー氏はタイタニック乗船の航海士で第1次世界大戦で海軍士官として従軍。第2次世界大戦勃発時、引退していたライトラー氏はダイナモ作戦に自身の所有艇Sundowner号で参加。息子も同行していた。この息子はその後空軍に入隊して戦死している(この情報はTwitterフォロワーの方に教えて頂いた)。ライトナー氏が亡くなった後もSundowner号は健在でライトラー氏の妻が操船している写真も残されている。
- ジョージ:民間船に同乗した少年。特定のモデルは存在しないが、ドーソンの息子との会話で「いつか立派な事を成し遂げて新聞に載って先生にも見てもらう」という夢を語るシーンには元になるエピソードがある。ダンケルク救助に向かった艦船の中で起きていた様々なエピソードの一つは彼を通して示されている。
- 陸軍兵士:おそらく複数の体験談から生み出されている。
- スピットファイア編隊の3人:おそらく複数の体験談から生み出されている。
統計から見た撤退戦の実相について。
- 33万人の撤退の1/3は駆逐艦が、もう1/3はフェリーボートが支えた。この他に掃海艇が4万8千人、トロール漁船等2万8千人、オランダの沿岸平底船スクーツが2万2千人を輸送している。
- 駆逐艦(参加56隻。戦闘による喪失9隻(英6、仏3)、損傷19隻)
フェリーボート(参加45隻。戦闘による喪失9隻、損傷8隻)
トロール漁船等(参加230隻。戦闘による喪失23隻、他原因沈没6隻、損傷2隻)
スクーツ(参加40隻。戦闘による喪失1隻、損傷3隻) - 撤退は5月27日から6月4日の9日間で行われた。ピークは5月29日4万7千人、5月30日5万4千人、5月31日6万8千人、6月1日5万4千人で、6月2日〜4日は2万6千人/日で、最終的に32万8千人が脱出した。
雑記的な情報。
- 冒頭から最後まで出てくる英陸軍兵士「トミー」。彼の名前は英軍兵士を指す渾名と同じになっている。
- トミーが投降を呼びかける伝単を何枚か持っていたのは落とし紙として使うためじゃないだろうか。
- 英語版WikipediaのDunkirk evacuationの項目によると空戦では145機喪失。うち42機がスピットファイアだった。
- トラックで桟橋を作っているシーン。背景に擱座した駆逐艦が映り込んでいる。これは5月21日のHe111による空襲で沈没した仏駆逐艦 L'Adroitのもの。乗員は無事だった。この擱座した駆逐艦の写真は残されており合成されたように見える。
- ダンケルクのロケ地:右側の防波堤先端部に木造構造物が一部残っている。左手の灯台はトミー達が浜に戻ってきた時に見ていたものであり、その更に西の方にファリアのスピットファイアが最後に着陸した際の撮影場所になっていると思われる。
4. 筆者の推測タイムライン
お詫びと訂正:
・ムーンストーン号が冒頭にダンケルクから撤退する駆逐艦を目撃した時の艦
・夜トミーらが乗艦後に魚雷被雷した駆逐艦
→こちらはD36 Vivaciousでした(なお史実では空襲で撃沈されたのはD06 KeithでD36 Vivaciousはダイナモ作戦期間中健在だった)。
どうも作戦前半を描いているパート(ボルトン中佐&ウィナント大佐、トミー&ギブソンと病院船から脱出したハイランダー兵士、陸軍少尉)と後半を映画いているパート(前半組に加えてムーンストーン号、フォーティス編隊が加わる)があるんじゃないかという気がします。なのでボルトン中佐とトミー達に関しては前半と後半の間で時間が空いていると予想。
ボルトン中佐がLittle ships到着前後に漂流するオランダ船が銃撃を受けているのを目撃してますが、これがトミー達のオランダ船とは限らないんじゃないかという仮定すると、Little shipsが来援する前半パート、ファリアが孤軍奮闘して独空軍機を追い払う後半シーン(掃海艇、駆逐艦への空襲、それを救助に向かうムーンストーン号)という風な形でタイムラインが再構成できるかなと。
・ムーンストーン号が冒頭にダンケルクから撤退する駆逐艦を目撃した時の艦
・夜トミーらが乗艦後に魚雷被雷した駆逐艦
→こちらはD36 Vivaciousでした(なお史実では空襲で撃沈されたのはD06 KeithでD36 Vivaciousはダイナモ作戦期間中健在だった)。
どうも作戦前半を描いているパート(ボルトン中佐&ウィナント大佐、トミー&ギブソンと病院船から脱出したハイランダー兵士、陸軍少尉)と後半を映画いているパート(前半組に加えてムーンストーン号、フォーティス編隊が加わる)があるんじゃないかという気がします。なのでボルトン中佐とトミー達に関しては前半と後半の間で時間が空いていると予想。
ボルトン中佐がLittle ships到着前後に漂流するオランダ船が銃撃を受けているのを目撃してますが、これがトミー達のオランダ船とは限らないんじゃないかという仮定すると、Little shipsが来援する前半パート、ファリアが孤軍奮闘して独空軍機を追い払う後半シーン(掃海艇、駆逐艦への空襲、それを救助に向かうムーンストーン号)という風な形でタイムラインが再構成できるかなと。
ボルトン中佐/トミー/スピットファイア/ムーンストーン号推定タイムライン
筆者の記憶に拠っているので間違いはあると思います。
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艦艇とボルトン中佐/トミー/スピットファイア/ムーンストーン号の関係表
ムーンストーン号がブレニム爆撃機や駆逐艦とすれ違ったのは「前日」ではないか。
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5.参考資料
- 大木毅「九日間の奇跡 ダンケルク撤退作戦」コンバットマガジン第135号P.4〜11(Kindle版):最新の研究を踏まえた「ダイナモ作戦」の概要と英艦船艇参加隻数・損耗隻数表(艦船種別脱出数なども掲載)や日別脱出数などが載っており統計的な側面も分かる好著。
- ジョシュア・レヴィーン「ダンケルク」ハーパーBOOKS:「ダンケルク」考証担当された歴史家による映画と史実の紹介読本。冒頭に当時と映画での写真なども紹介されている。ノーラン監督インタビュー記事の他にどのようなエピソードから映画の登場人物に反映されたのかヒントになる話も多数掲載。(右は原著)
- Christopher Nolan、 Richard Bennett著「DUNKIRK THE COMPLETED SCREENPLAY WITH SELECTED STORY BOARDS」:脚本&絵コンテ抜粋。残念ながらKindle版がなく未入手ですが参考に。紀伊國屋書店のネット通販でも取り寄せ可能です。