2014年5月11日日曜日

[映画] ブルー・ジャスミン

ウディ・アレン監督、ケイト・ブランシェット主演でアカデミー主演女優賞受賞。
コメディかと思いきや。。。
ネタバレあります。





基本的に墜ちて行く映画です。終わり。

最初に飛行機でサンフランシスコにやってくるシーン。一人、隣りの初老女性にしゃべり続けるジャスミン。話しかけられていた女性は荷物ターンテーブルで自分の荷物を見つけると夫らしき人物に「誰だい?」女性は知らない人でずっと話しかけられていたと言う。
ここでジャスミンのキャラクターが明確に。

大学生時代に企業家を捕まえて玉の輿で何十年か経たジャスミン。息子も大学に進み、我が世の春を謳歌していたというシーンが入るという所から現在と過去が交互に入ってくるタイプの映画だと分かる。
PCを勉強してインテリアコーディネーターのオンライン授業を受けたいというジャスミン。妹の彼氏と激突しつつ、私はこんなところでくすぶっているのはおかしい、という主張を見せて行く。ただその中で独り言を言う、また抗鬱剤らしき薬を飲み続けるといった描写で病んでいる様を示して行く。

ハッピーエンドになる予感を一旦は持たせながら、そのチャンスはある人物が全てをばらして潰されてしまい、更に最後の希望の芽も摘み取られて行く。ただその芽を摘み取る原因を作っていたのはジャスミン自身。ケイト・ブランシェットの演技力をどう魅せるか。その事が本作の成功の鍵を握っていたし、実際に成功を得ている。

上映時間も98分と長時間大作が多い中短いんですが、いたたまれない。でもジャスミンに共感を持つような構図はなく自業自得である事を納得させられる。
決定的なところはで、感情のおもむくままに夫を地獄に突き落とす行為を行う事で、自分も地獄へと墜ちて行く。何故そのような行為を為したかと言えば「自分がどうなるかなんてどうでもいい、やらずにいられなかった」という事でしょうか。

「8月の家族たち」「ある過去の行方」と家族を描いた映画が立て続けに出ていますが、家族の崩壊については「8月の家族たち」より本作の方が上ですね。
(「ある過去の行方」はミステリーでもあり評価軸が違っていると思う)