2017年6月25日日曜日

映画「君の名は。」考察メモ 第2版

警告:本ページは映画「君の名は。」のネタバレを含んだ分析です。推測も含まれます。また誤りも多くあるかと思いますので、その点をご了承頂ける方のみお読み下さい。

本ページは基本的に映画から読み取れる内容のみで作中の「事実」関係のみ追って表向きの主人公二人の主観でのストーリーに対して水面下で何が起きている事を描いているのか分析するために作成しています。記述中で特に記載がないものは映画描写についての指摘、またはそこからの推測です。

本作には社会時事性などあるとは思いますが、そういった事は制作スタッフ関係者がインタビューなどで答えている事が全てでしょうし推測で書く必要はないと判断していますので、本稿ではそういった論は排しています。本作に関する展示や書籍、雑誌類では水面下の動きに関わる話は載っていなかったと思います。そういう意図的に情報統制を行っている状況で何か推論しても意味はないだろうと思うし、であれば原則として作品から読み取れる事だけにすべきだと考えているためです。(インタビュー記事などはそれなりにチェックしての結論でもあります)

























1.三葉と瀧のタイムライン(イベント発生順)

2021年ある秋の日の朝 三葉・瀧 ※x

  • アバン・タイトル:2013年10月4日。隕石が落下してくる。西に沈む太陽、雲間を抜けて地表の薄暗い夜景と川。さらに雲を抜ける際に回転。糸守湖と湖畔の町並みが見えてくる中、宮水神社の境内の光などが目に付く。湖面には彗星の尾の残光なのか微かに映っている。(神社右側あたり1時方向から7時方向へと伸びている)
  • 2回目の2013年10月4日20時40分の隕石落下でのカットは水面の彗星の反射の程度、町の灯りの有無の違いはあるがOPアバンの光景と同一に見える。違う点は宮水家の母屋近くへの直撃とその後の爆発での高校からの俯瞰カットが入る点。1回目ではこれらが出る前に2021年のシーンへ移る。
    • このカットは2回目の2013年10月4日18時45分停電時の上空俯瞰と一致しない。被災前、停電した糸守町と糸守湖の上空へ引いて見せるようになっていて、神社の背後の山を越えた所に隣町とその市中の川の夜景が広がっている。
      隕石落下時はあまり灯りのない川沿いの町が見えるが雲を抜けて湖上空に出た時、神社の背後の山向こうの光景は入らないようにレイアウトされている。また湖右岸側は雲であまり見えない。
      おそらく隕石が雲間を抜ける際に視点方向が大幅に変化している。神社が東西(または北)のいずれにあるか識別できない。

    • 2021年秋。代々木駅付近から見た新宿駅周辺俯瞰シーン。湘南新宿ラインが走っているべきところに水色の電車が走っていた。
    • 身支度して家を出ようとする三葉と瀧がそれぞれ何故朝起きた時に目に涙が浮かんでいるのかその理由が分からないとつぶやく。
    • 新宿駅のプラットホームへの階段。ホームの行き先方面案内表示が緑色(山手線)、黄色(総武・中央線)で13という数字が見えるので、新宿駅13番総武・中央線(千葉方面)・14番山手線内回り(渋谷・品川方面)の中央通路または北通路に通じる階段が映り込んでいる事が分かる。(エピローグではこのカットは出てこない
    • JR電車のすれ違いの光景。奥から黄色(左向けに進行)、橙色(右、左)、湘南色(右向けに進行)の4列車がすれ違っている。(1回目。2016年10月飛騨旅行前、春の日でも同様のシーンがある。新宿〜代々木駅間で左方向が代々木駅方面となる。太陽方向も一定。)
      ※ビジュアルガイドでは手前の電車が水色塗装になっているカットが掲載されている。本編では湘南色(湘南新宿ライン)に変更されている。
    • 代々木駅4番ホーム(四ツ谷方面)の進入中の電車から見た1、2・3番ホームの光景。続いて3番ホーム(新宿方面)進入中の電車の扉窓から瀧が外を見ている。
    • その直後、別の電車の中から外を眺めている三葉の姿も。彼女の背後では上部に緑帯塗装がある電車が通過しているように見える。(代々木駅2番ホーム渋谷方面行きの山手線電車に乗っている?これは春の日でも三葉側は変わっていないように見える)
    • そして「きっかけは(2013年10月4日の)彗星の夜だった」という二人のハモったようにみえる独白から始まる。
      二人が回想する彗星の夜は別々のものだと思われる

    • 絵コンテとの違い:アバンパートは2017年6月から静岡県三島で開催されている企画展で絵コンテが公開されている。映画と異なる点は以下の通り。
    • 糸守湖と糸守の街並み。絵コンテでは停電させるかまだ決めてない事が分かるコメントが入っている。
    • 瀧の寝起きの部屋。F116(春の日)兼用指定されているが、背景において床に置かれたペットボトルがある(アバン)、ない(春の日)と違いがある。
    • 三葉洗面台。アバンでは鏡に眼が映っていない。また絵コンテの絵もコメントも特にその点の指示はされてない。(春の日では眼が映り込んでいる)
    • 新宿駅階段。絵コンテでは具体的な指定はされていない。(映画では新宿駅の山手線・総武・中央線ホーム階段と分かる描写が入った)
    • 車内から見た代々木駅ホームシーン。絵コンテではホームの他に西側のビルの「東京スクール」看板が書かれているが、車内から1、2・3番ホームが見える描写しか入らなかった。
    総武線新宿方面電車が走行中。その下から総武線千葉方面、中央線上下、湘南新宿ラインが走る。

    4本の電車が同時にすれ違うカットは代々木〜新宿駅間をクローズアップした設定だと思われる。
    公式ビジュアルブックに手前が青色の電車のものがあるが変更されたのか本編では使われていない。


    ※x 
    小海町高原美術館/飛騨市美術館「君の名は。」展でこの部分の脚本が展示されていたが「2021年秋」とされている。(三葉25歳、瀧22歳とも記載)
    エピローグは話の流れから見て2022年春以降に見える。(コミカライズは(2022年)4月8日(金)にしていた)
     瀧の部屋には時期により違いがある。(アバン=瀧の部屋の床(画面だと右端)にペットボトルがある/エピローグ=ペットボトルがない)
     三葉の部屋の様子はいずれも変わっていないように見えるが洗面台での髪をまとめるシーンで鏡に映る顔が少し異なる。(アバン=眼まで映り込まない/エピローグ=眼が映り込む) また瀧の通勤電車内のバッグはアバン、エピローグとも肩たすき掛け型で同一に見える。このシーン、瀧のバッグは就職活動中は普通の肩掛けビジネスバッグだったはずなのに何故いずれも同じ変なバッグなのか?
     三葉の部屋の様子が同一というのも数ヶ月は時期が違っているはずで奇妙。

    2013年9月2日(月):三葉(瀧)1回目(2016年9月5日(月)と

    • 三葉(瀧):目覚める直前の夢うつつ時、2013年10月3日に三葉が瀧に組紐を投げ渡した事が頭をかすめる。 (この記憶は三葉の「主観」によるものであり、2回目の2013年10月4日に瀧が三葉の記憶を思い出して知った事であるため、この瀧が知っている理由は謎。
      スマートフォンの目覚ましアラームはロック状態で鳴っている。部屋にはコミック単行本(赤主調)などが畳の上などの床に置かれている。
    • かすかに虫の鳴く音が聞こえる。(瀧の部屋はJR総武・中央線や首都高の走行音が聞こえてくる事と対比描写になっている)
    • 障子には外の手すりの影が写り込んでいる。
    • 三葉の部屋のカレンダーは中央で何か入っているので1ヶ月カレンダーを週途中で割って印刷しているものに見える。
      作中でこのカレンダーがめくられる事はない。2013年10月3日、4日は三葉の部屋が映り込むがその際にカレンダーが映り込む事がないため、この部屋の10月カレンダーはどのようなものか不明。(そして瀧が最後に入れ替わった日は花の写真カレンダーが見えているので10月に入ってない事が分かる)
    • 学校か家に戻ってからか古典のノートに油性ペンで「お前は誰だ?」とのメッセージを残したらしく翌3日にその事が出てくる。

    2016年9月2日(金):瀧

    • 瀧:描写なし。日記も5日に瀧(三葉)が見た時は9月1日が最終更新で書いてなかったようなので特記すべき事が何もなかったのだろう。当然入れ替わりもしていないはず。(三葉は「日記をつけるとはマメ」だと思っていたようだけど、毎日つけておらずとても「マメ」とは言わないよと苦笑してしまう)

    2016年9月5日(月):瀧(三葉)1回目(2013年9月2日(月)と)

    • 瀧(三葉):東京生活1。三葉がある程度把握している初の入れ替わり。
      7時34分、目覚める。何故かスマフォはメニュー画面でアラームが鳴っていた。
      →部屋から出て動き出したのは1時間後。
       着替える前に司からスマフォでメッセージを受信。その時はロック画面だった。
    • 瀧の部屋のカレンダー:9月1日(木)〜30日(金)
    • 食卓のホワイトボードには父親との連絡メモなのか「取材」などの文字が見える。
    • 8時52分、司からLINEで遅刻だぞとメッセージが飛んでくる。居間にいたのに着信音を聞き取った瀧(三葉)。
    • 瀧の家のマンションのドアを開いた時、階下にひろがる東京の光景に息を飲んだ。左手には東京タワー、工事現場に設置された緑色の仮設施設、右側には「外苑」IC看板やビル、マンションなどが見える。(モデルとなった新宿区若葉付近からのGoogle MAP 3Dビュー
    • 新宿駅付近の光景。走る車の中にオレンジ帯が車体中心線上に入った黄色のタクシーが走り去っている。(エピローグの春の日に参道に停車していたタクシーと同一ナンバーのようにも思える)
      車のナンバーを見ていると「352」が含まれる車も走っていた。
    • 新宿駅北側から南へと上空俯瞰する際に左端に水色の電車が走っている。(湘南新宿ラインの路線の描き方を間違えた?この色の電車が出てくるのはこの時のみ。ビジュアルガイドでは別のカットでも出てきているが映画では湘南色に変更されている)
    • 9時30分前後に新宿駅南口でスマフォの地図アプリを見て国道20号線沿いを東へ向かう。

    • 3時間近く瀧(三葉)の消息が不明な状態だったが(そもそも学校に行くのに新宿駅にいるのが変)、昼休みごろに東京都立神宮高校に到着。学校正門光景で謎の音(ジェット機のエンジン音?)が鳴った。
    • 教室の扉越しに覗き込む瀧。内股歩きのような姿勢をしている。この学校は上履き制を取っているが、ちゃんと瀧のものを見つけられたらしく履き替えている。
    • 教室の扉に「神宮高祭2016」ポスターが貼られているのが映り込んでいる。(瀧(三葉)の時に出てくる唯一の「年」表示)
    • 都立神宮高校の屋上からは東京タワー(左側)や六本木ヒルズ(右側)が見えている。

    • 放課後、3人でカフェへ。軽く千数百円以上のメニューを見て「1ヶ月分の食費」と思いながらも「夢やから」と無駄遣いへの戒めが解けた三葉は瀧のお金で思い存分スイーツを堪能するのだった。
    • 17時32分、バイト先よりLINE。バイトの日である事を知った瀧。司らに自分のバイト先の場所を聞いて向かう。(「3・2・5」が含まれる時刻でもある)

    • 22時07分〜22時15分頃、得意の裁縫でクレーマーに切られた奥寺先輩のスカートを補修。8・9月(瀧(三葉)側)、9・10月(奥寺先輩側)のカレンダーが見えるというのは二人の事を象徴している。
    • 22時23分、帰路の山手線電車内。左側の扉近くに立っている。窓からは沿線のビル群が見えている。スマフォで出していた経路検索結果は恵比寿駅→代々木駅(22時31分乗換?)→四ッ谷駅と思われる。
    • 23時46分、帰宅して自室へ。瀧の日記や写真を見てニヤニヤする三葉。そして手のひらに名前を書き込む事を思いつく。
    • ここで三葉は何故か2013年9月3日の出来事(ノートに書かれた「お前は誰だ?」)が頭を過ぎっている。これは2013年9月2日朝の瀧の頭を過ぎった2013年10月3日の組紐の出来事を「回想」した夢のシーンと対応した時間関係の奇妙な描写になっている。
    バスタ新宿(バスタ側が南。右側LUMINEが北になる)

    2013年9月3日(火):三葉

    • 宮水家:食卓のテレビ。7時26分のNHKらしいテレビニュースで彗星軌道図が写るが、地球は左側上方に描かれていて地球と月の間を彗星が通過する軌道予想が出ている。月の公転速度が27日に見えない。1ヶ月で2〜4周しているように見える。
      テレビ台の上には小型電子端末(携帯ゲーム機?)と少女漫画雑誌「ちゃお」(タイトル名は仮称)が置かれている。(三葉のものか?)
    • 居間の奥廊下側のタンスの上に「星を追う子ども」という本も置かれている。いうまでもなく監督のフィルモグラフィーの中の一作で黄泉の国テーマが入っている点は本作と共通。(参考図書として関わりがありそうな本は口噛み酒トリップの中でも出てくる)
    • 三葉:髪を結いに部屋に戻った際にカレンダーが写り込んでいる。

    • 三葉・四葉:一緒に学校へ。小学校近くで四葉と別れた時、左手に滝が流れ落ちる崖の上に家や道路が三層に別れているのが見える。(湖東岸の一部?)
    • 三葉・テッシ・サヤカ:小学校付近でテッシ・サヤカの自転車に追いつかれる。この時のテッシの三葉を見つけた時の顔は……。(サヤカが微妙に三葉に対して棘がある時がある理由でもある。さらに監督のインタビュー記事によるとサヤカはテッシに何か仕掛けているとの事)
    • 三人で門入橋近くの選挙演説会場の駐車場のそばを通る。この時、駐車場には「高山ラーメン吉野」の軽バンが止まっていた。(2016年に出てくる際の車体記載の電話番号末尾3桁と一致)

    • 三葉:午前10時過ぎ、古典の授業。ノートに「おまえは誰だ?」と書き込まれていて困惑する。(困惑のあまり昼休みにテッシのいたずらを疑っている。→2016年9月6日昼休みに瀧が司に日記を勝手に入れたと疑いをかけている事と対応している描写)
    • 雪ちゃん先生に当てられて「今日は名前がわかるのね」と笑われる。
    • 席の後ろの棚右上段に植物図鑑の背表紙が見える。このロッカーの中身、他の日では別のものが入っているが、9月14日(雪ちゃん先生に再び当てられた日)にも植物図鑑が入っているのが見える。(かたわれ時の描写で北村薫原作の映画「ターン」由来の描写があり、同作では植物図鑑が重要なアイテムのために入った言及の可能性あり)

    • 三葉:昼休み、前日の記憶喪失時の自分の挙動をテッシ、サヤカから告げられて悩む。「人の人生を体験したような?」(2016年9月5日1回目の入れ替わり体験を指していると推定)ここで目が漫符になっている。
    • テッシ:読んでいた雑誌を開いて三葉にある事を言い出すも、サヤカ、三葉からアホな事言うなと説教された際、漫符が飛び出ている。(これらの漫符は後半シリアスになるので表現の幅として置かれたものらしい)
    • 高校からの風景は湖右岸に崖があるのは共通。その崖の奥側に町が広がっているもの(朝)と、家が点在して道路が見えているもの(昼・夕方)の2パターンがあるように見える。(学校俯瞰位置と校庭から見たシーンにわかれているため、校庭から見える範囲が狭いだけの可能性はある)
    • 三葉・テッシ・サヤカ:3人での帰宅。スナック「割愛」=「Cat's Eye」らしい
    • 途中で夕暮れ空になりかったり、なくなったりと微妙な変化が起きている。登校時に比べて下校時のルートはマッピングが困難。

    • テッシ・サヤカ:テッシの益体もない嘘(「カフェ」)で三葉は怒って帰ってしまったらしく、サヤカと二人で宮守バス停で自販機の飲み物を飲んでいる。
      その時、夕日は神社の後ろの山へと沈みつつあった。
      湖方面では左側東岸に大きな崖、右側西岸には山の高さの低い小さな半島が湖に突き出ていて、対岸の山の斜面には送電線が延びていた。三葉、四葉がこの光景を見るカットは存在していない。

    • テッシ:自宅の客間、食卓、自室で「2013年9月」のカレンダーが映り込む。食卓以外は最終日は30日(月)。食卓だけ1日(木)〜30日(金)または31日(土)に見える。(少なくとも1日(日)〜30日(月)には見えない)
      また秋分の日の祝祭日表記がない。

    • 宮水家:組紐を編んだ後、宮水神社の祭祀(巫女舞と口噛み酒)へ。はなれでの組紐作業が出てくるが、建物の配置が口噛み酒トリップの時と少し異なっているようにも見える。
    • 宮水神社:幕に宮水神社氏子総代の名前が3人書かれている。うち2人は松本(正作、好文)で、もう1人が勅使河原(一郎)。三葉の級友でいけてる男女三人組の中の男子が松本姓なので有力者の息子の可能性がある。
    • 三葉・四葉:打ち上げの手伝いを終えると境内を抜けて自宅へ。対岸には斜面に伸びる送電線と高校らしき高台の光、そして湖岸に広がる家並みが見える。上空には天の川が神社から対岸へ伸びているのだった。(左右の湖岸の半島や崖は見えていないが、視野に入っていないだけなのかは不明)

    2016年9月6日(火):瀧

    • 瀧:父親と朝食時、日記アプリに三葉の書き込みを見つけて困惑する。
    • 学校屋上で司、高木と昼食。司に日記アプリに勝手に登録するいたずらをしてないか疑いをかけそうになったが最後まで言わずに終わる。(2013年9月3日昼休みに三葉がテッシを疑うシーンと対応している)
    • 今日はバイトがあるからと司たちのカフェ巡り(建築の研究らしい)を断る。まるで授業が午前中のみのように瀧が屋上から立ち去る。
    • 16時42分(タイムカードパンチャー)、3人の先輩から奥寺先輩と帰った事を抜け駆けと責められる。スマフォの時計から見て5分もなかったはずなのに大変な責められ方をしている。
    • 瀧が立っている側にある更衣室ドアの右手に年間カレンダー(4ヶ月*3)が貼られていて、9月1日(木)〜30(金)である事が確認できる。
    • 奥寺先輩から「女子力」の成果(三葉による裁縫の飾り縫い)を見せられる。

    2016年9月7日(水):瀧(三葉2回目(2013年9月5日(木)

    • 瀧(三葉):日記のみ。東京生活2 表参道パニーニ三昧 ※a


    2016年9月9日(金):瀧(三葉)3回目2013年9月7日(土)と

    • 瀧(三葉):日記のみ。東京生活3 お台場水族館 ※a

    2016年9月12日(月):瀧(三葉)4回目(2013年9月9日(金)と)

    • 瀧(三葉):日記のみ。東京生活4 お父様霞ヶ関の職場見学。展望台巡りとフリマ。この日だけ2つ記事登録がある。 ※a
    ※a 瀧(三葉)日記の「東京生活2〜4」は予告編2(0分10秒付近)にて確認。なお本編では三葉記入分の文字は朱色に変更したバージョンに差し替えられている。


    2016年9月13日(火):瀧

    • 瀧:17時35分、スマフォ日記アプリに三葉の東京日記を発見する。※h
      6日に知った5日の謎の出来事を回想?

    2013年9月12日(木):三葉(瀧)5回目(2016年9月16日(金)と)

    • 三葉(瀧):美術教室で松本たち3人組に対して凜々しい姿を見せつける。
    • 瀧は日記で三葉に「(入れ替わりが)何回目か分からない」「松本たちに対してもっと正々堂々と生きろよ」的なコメントを残した。また一葉お婆ちゃんの弁当が美味かったとも日記に書いた。(瀧がこちら側で何かを飲食しているシーンは3回のみ。この時の弁当評、2回目の10月4日の一葉お婆ちゃんのお茶、部室でのコンビニお菓子ぐらいに限られる)
    • 夜、左腕に三葉に対していろいろと文句を油性ペンで書き込んでいる。(2016年9月5日の左の手のひらの「みつは」の書き込みに対応しているように見える)


    2013年9月13日(金):三葉

    • 三葉:部屋にはコミック単行本(赤主調)が床に置かれていた。
      左腕にわけのわからない事を書かれていて目が点になる。
      学校に登校すると前日の三葉(瀧)の美術教室の乱の余波でクラスメイトたちの注目を集める。(三葉の事を)「見直したわ」という声も聞こえてくる。(この台詞で三葉の学校での立ち位置が分かる)
    • 三葉が教室に入った時に写り込む後方の黒板カレンダー。本来ありえない9月31日(火)が存在する。この時空世界では10月4日は金曜日ではなく土曜日にずれている時がある。(9月31日がある時空はこの他に10月4日サヤカが放送室でスマフォ経由で決行を伝えられた時に出てくる。(10月4日(土)のデスクトップ・カレンダーが写り込んでいた))
      9月:30(月)/31(火) 10月:1(水)/2(木)/3(金)/4(土)
    • 朝、そして昼休みにサヤカから美術室の乱の詳細を聞いて、自分の普段の目立たないように努めている学校生活が崩壊している事を知った三葉の驚愕。
    • 三葉が自宅に帰った際、お茶の間で一葉と四葉がいた。その際、小学生向けファッション雑誌?「JSスタイル」が畳の上に置かれていた。(9月29日にも写り込んでいる)
    • 四葉の声を振り切り、2階の自室に飛び込んだ三葉は英語ノートをチェックして瀧の落書きを見つける。また23時46分にはスマフォ日記アプリに瀧の糸守日記を発見する。※h

    2016年9月17日(土):瀧

    • 17時28分、三葉の16日の日記を読んで怒っている。おそらく三葉の東京スイーツ道探求で財布が軽くなっている事へのものだろう。証拠写真まで丁寧に日記に登録しているし。あげく「食べてるのは瀧くんだから」と言われたら……。

    2013年9月14日(土):三葉

    • 三葉:雪ちゃん先生に再び当てられて教室内で笑われて三葉は「?」
    • 三葉の座席後ろのロッカー右上段に9月3日に入っていた植物図鑑の背表紙が再び見えている。

    入れ替わり日リスト

    • 2013年9月2日(月)/2016年9月5日(月)1回目
    • 2013年9月5日(木)/2016年9月7日(水)2回目
    • 2013年9月7日(土)/2016年9月9日(金)3回目
    • 2013年9月9日(月)/2016年9月12日(月)4回目
    • 2013年9月12日(木)/2016年9月16日(金)5回目
    • 2013年9月16日(月・祝/2016年9月19日(月・祝)6回目
    • 2013年9月19日(木)/2016年9月20日(火)7回目
    • 2013年9月20日(金)/2016年9月24日(土)8回目
    • 2013年9月24日(火)/2016年9月29日(木)9回目
    • 2013年9月29日(/2016年10月2日()10回目

      入れ替わり日のずれについては、2016年9月2日に三葉が入れ替わっていた痕跡が一切ない事、2013年10月2日に瀧が入れ替わっていた描写が一切ない事、10回目の入れ替わりでの2013年側TVニュースで「彗星がいよいよ見え始めた」という説明がなされており、10月2日では遅すぎるため2013年9月29日であろうと判断。(また9月13日にスマフォの日記書き込みに気付いているシーンの奇妙な時刻のずれはこの方が説明がつく。(※h参照)
     この説の問題点は2016年9月5日で瀧に入った三葉が油性ペンで手のひらで名前を書こうと思いついた時、2013年9月3日の出来事(古典ノートに「お前は誰だ?」と書き込まれていた事)を思い出している事が挙げられる。
     このシーンは2013年9月2日の入れ替わり時に2013年10月3日の組紐を渡された夢うつつの「回想」に対応している。おそらくこの映画世界の時空法則をより特異なものにするための布石として瀧と三葉それぞれに置かれたものであり、要因となっている法則は同じものだろうと予想。

     2016年9月5日の手のひらへの名前の書き込みに対して、2013年9月12日に三葉に対する瀧の文句の書き込みが行われているが、この前後の描写を見ると入れ替わりの日時はもう少し入り組んでいる可能性がある。
     あと衣替えはおそらく10月1日だろうから9月29日時点で長袖に変えているのも少し疑問は残る。(三葉の部屋のカレンダーはめくられてないので29日説を覆すほどではない)

    ※h 二人が日記を確認した際(13日→12日にスワイプ)のスマフォ時刻と並行して描写される2013年9月12日、13日の三葉
    (1)4回目(2013年9月9日・2016年9月12日)の後、2016年9月13日(瀧)/17:35[青]13日(火)→12日(月)
     13日朝、三葉が目覚めると油性ペンで左腕に書き込みされた事、入れ替わり時に瀧が胸を揉んでいた事を知る。
    (2)5回目(2013年9月12日・2016年9月16日)の後、2013年9月13日(三葉)/23:46[赤] 13日(金)→12日(木)
     13日昼休みに三葉はサヤカから12日の一部始終を知る。帰宅後自室直行。
    (3)5回目(2013年9月12日・2016年9月16日)の後、2016年9月17日(瀧)/17:28[青]13日(火)→12日(月)、9日(金)、7日(水)、5日(月)
     瀧が三葉の登録した日記を見つけて読んだ。→二人は相手への怒りを爆発。

     なお三葉が瀧の登録した日記を読むカットでは12日(木)、9日(月)、7日(土)、5日(木)が出てきていた。(2日は存在しない)

     青は瀧、赤は三葉がそれぞれ自身のスマフォを操作している。瀧、三葉に入れ替わりの日のずれがあるので4回目の入れ替わりの後(2013年9月9日 ・2016年9月12日)で三葉の書き込みを2016年瀧が見つけ、5回目の入れ替わり(2013年9月12日 ・2016年9月16日)で瀧が2013年三葉の日記アプリに5〜12日の行動を登録してお互いに知ったという展開らしい。

    入れ替わり5〜9回目について(前前前世パート)

    • 三葉(瀧):やり方が分からない組紐。着物に着替えられない三葉(瀧)。
    • 自転車をテッシから強奪したらしくサヤカと楽しい自転車二人乗り。
    • バスケ授業の活躍。半袖で腕まくりして暴れまわる三葉(瀧)。
    • 三葉(瀧)が妹と登校。井戸の所から刑務所から出てきたヤクザ者のように風景を睥睨する。この時、湖左側には崖上の岸とその上には3段ほど家や道路が入り組んでいる様子が見える。(9月3日三葉登校時の光景と同じ)
    • 糸守湖と小学校付近の日の出から夕方までのタイムラプスシーン。湖に突き出た半島の家・道路は1層のみ。その向こう側の山並に送電線が見える。
    • サヤカに隠してテッシとオープンカフェ作り。(「何、勝手にバス停につくってんのよ」「どうせバスなんて来ないだろ!」→「前前前世」歌詞の追加によりこの台詞はなくなった)
    • 三葉(瀧)、同級生?の男子および1年女子生徒からラブレターを貰う。
    • 瀧(三葉):バイトではシェフに怒られている。
    • 瀧が地下鉄に乗って移動しているシーンがある。路線は不明。
    • 電車の中で瀧(三葉)が日記を入力しているが、この時iPhoneの右側にスイッチが2個描かれていた。(実際は左側)
    • 司達とのカフェ建物の建築学探求。(三葉だけ勝手にスイーツ道探求)
    • 奥寺先輩とカフェ・デートで勝手に仲を進展させている。
    • 三葉・瀧:油性マジックで「あほ」「バカ」と書くおバカな二人。
      小海町高原美術館の企画展で展示されている絵コンテを見ると入れ替わり時、本人どちらにやらせるか、そこでは決まってなかった。(「あほ」「バカ」どちらが妥当かも要検討扱い)
      最終的に本人が翌日に備えた攻撃だったように見えますが、あれは入れ替わっている人が二日連続入れ替わりにならない事を賭けて仕掛けた方が成功する確率は遙かに高いので不合理な選択をしている訳ですが、それぐらい相手の事が気になっている事を象徴もしている。
    瀧・瀧(三葉)の通学路

    2013年9月29日(日)三葉(瀧)10回目(2016年10月2日(日)と)

    • 三葉(瀧):6時30分にスマフォのアラームが鳴った。一度制服を来て1階に降りるも一葉、四葉に今日は違うよと言われる。
    • この時、奥の応接間には9月3日と同様に応接机と椅子があった。障子の円形意匠の外側は木製。
    • 7時26分、三葉(瀧)は見えていないが、テレビニュースの彗星軌道図はあからさまに異常なものが映っている。「数日前から肉眼で見える」「東から西へ」「今日でしたら金星?の斜め右くらいに」といった解説が入る事でより彗星が接近しているはずの10月2日ではない事が分かる。
    • 地球の位置は9月3日の図と逆で右下側にある。また彗星軌道自体もあり得ないものが作図されている。(地球を通過した先で方向を変えて太陽系外方向へ向かう長楕円軌道が描かれている)ありえない描写により2013年9月3日とは異なる世界であることを示しているのではないか。
    • TVニュースが出ている間、テレビ台が完全には見えず上面には何も物が置かれたりはしてないように見える。テレビとテレビ台全体を含めた居間全景カットで、小学生向け雑誌「JSスタイル」(畳の上。9月13日初出)電子端末(テレビ台左上。9月3日初出)少女漫画雑誌「ちゃお」(テレビ台右上。9月3日初出)が写り込んでいる。
    • 三葉(瀧)、一葉、四葉:宮水神社ご神体へ登山。口噛み酒奉納へ。
    • 送電鉄塔と並走する山道を北西へと登っていく。この時、左岸(東岸)に入り組んだ崖、右岸(西岸)に小学校なのか大きな建物が見えるカットがある。
    • 御神体の山のクレーター地形を俯瞰するショットで糸守湖と湖東岸の崖が見える。(湖からみて御神体の山は北西?)
    • 御神体の巨石を取り巻く小川。四葉は川の中の石伝いに渡っている。一葉は川に足を踏み入れた三葉(瀧)が手を貸して渡っている。小川の水量が後の2回目の10月4日と比べて大幅に少ない。

    • 夕暮れ時、山を降りてきた場所から糸守湖の左側、東岸には入り組んだ崖が広がっていた。
    • 四葉は彗星が見えるかなと空を見上げる。
      不思議に思う三葉(瀧)。そして何故か東からも当たる夕暮れの日差し。
      「三葉、あんた、今、夢をみているな」と一葉に告げられて途切れる。

    2016年10月2日(日):瀧(三葉)10回目(2013年9月29日(日)と)

    • 瀧(三葉):日記のみ。東京生活10。18時30分に日記アプリで翌日の10月3日奥寺先輩デートの約束をした事を記している。瀧に皮肉でデート対策リンク集を載せている。(5つ載っているが瀧が見たのは皮肉なものばかり4つまで。5つめに何があったかは明かされてない)
    • 三葉がいつ奥寺先輩にデートの約束を取り付けたのか。入れ替わり時の記憶保持に限界がある事を考えると何も記録せずに済ませられないはずなので、2日に急に話が決まったと見るべきか。なお2日間連続の入れ替わりは9月19日・20日の1回のみ。2日18時30分に日記登録した際は三葉は瀧に絶好の機会をプレゼントする事になる可能性の高さは予想しつつ、うまく行けば自分が?というところで考えていたのだろうか。


    2013年9月31日(火):三葉

    • 一部カレンダーで存在が示唆されているが(2013年9月13日黒板予定表(三葉、サヤカ)、2回目の10月4日放送室のデスクトップカレンダー(サヤカのみ))実際にあったのかどうか含め不明。

    2013年10月3日(木):三葉

    • 三葉:7時35分起床。障子に手すりの影は落ちていなかった。
    • 髪を結っている所で涙したが、瀧の事があってという訳ではなさそう。(冒頭でのアバンの涙の始まりだと推測)※c
    以下は2回目の2013年10月4日夕方に三葉(瀧)がご神体の山へ向かった時、瀧が三葉の記憶から知った内容となる。瀧は中2のときこの体験をしていたのかは実ははっきりしない。(別時空のもう一人の瀧の可能性が排除できない)またこれらは三葉の主観であって、事実を表すものではない可能性がある。
    • 三葉は学校に行かずにJR糸守駅(無人駅)に向かい上京。目的は当初、瀧と奥寺先輩の二人のデートに合流する事だったようにも見えたが、入れ替わりの記憶が失われる影響があったようであっという間に瀧に会う事だけに目的が変化している。
    • 三葉が気動車に乗る際に見えるJR糸守駅の駅名板。
      「いとかけだい駅←いともり駅→みとうげ駅」
      「みとうげ」は彗星災害犠牲者リストに出ていた名前から「遠峠」の可能性あり。

    • 東海道新幹線の11号車2列席(進行方向右側)に乗車。窓際の三葉の席からは東京タワーなどが左から右へと光景が流れており、東から西へ向かっているように見えるが何故か東京駅に着く。
    • カットインされてきた大型ビジョンのシーンではティアマト彗星について報じている。そこで見えている月は上弦の半月。彗星のイオンテイルは左へ流れていた。(地平線描写から魚眼レンズで撮影しているように見える)
    • 三葉は瀧を探し求めて四ッ谷、代々木付近を放浪。途中、黄色車体のタクシーと交差点で遭遇している。
      四谷須賀神社参道と思われる赤い欄干のある階段を上がり足を休めている。内股歩きしているように見える。

    • 夕方、出会えずに終わるのかと思いきや代々木駅4番千葉方面ホームに入ってきた電車(黄帯)で何も知らなかったまだ中学2年生(14歳)の瀧を見つけ出す。
    • 瀧:電車内で繰っていた単語帳は2枚ほど文字が読める。うち1枚は「Have you seen Tiamat's comet.」、もう1枚が「I'm looking for my counter...」(最後はcounter partか?)と出ていたように見える。(このため、ここで出てくる中2の瀧の世界は彗星が来ている世界だと分かる)
    • 電車が四ツ谷駅手前のトンネルへ。現実では左から中央線上下線と総武線千葉方面の3本分のポータルが設けられているが、この時は太陽は左側=西側から射している中、2番目中央のポータルに三葉たちの電車が入って行く。(オレンジ帯上下線+黄色帯→黄色帯上下線+オレンジ帯に変質している)
    • 電車の四ッ谷駅到着前の次の駅アナウンスは「出口は右」。停車時に開いたのは左側ドア。中央線と総武線の位置関係が入れ替わっている。また代々木駅〜四ツ谷駅間にあるはずの信濃町駅、千駄ヶ谷駅が何故か出てこない。
      (このシーンは「旅と鉄道」2017年5月号(朝日新聞出版)にカラーで掲載されているが、四ツ谷駅手前のトンネルの線路配置に合わせて左右反転で位置関係を変えたと思われる。太陽位置が東西入れ替わったのは意味があるのか判断つかず)
    • 電車は液晶ディスプレイ付だったが、二人を車内遠景で捉えたカットで次の停車駅のアナウンスが流れた時、液晶なしで紙の停車駅一覧と非常コックパネル(列車走行中の車内シーンで一瞬出てくる)に変化してそのまま四ッ谷駅のホームへと滑り込んだ。
    • 三葉・瀧:思い切ってやっと瀧に声を掛けた三葉は瀧からは「変な女」扱いを受けてショックを受ける。瀧はショックを受けたまま四ッ谷駅で降りようとした三葉に名前を聞いた。「名前は三葉」という答えと共に彼女から投げ渡された組紐を受け取った。(瀧が何故自宅最寄りであるはずの四ツ谷駅で降りないのか謎)

    • 三葉:瀧の事をお互いの最大の理解者だと信じていた三葉は瀧から拒絶されたと誤解したまま深く傷ついて糸守へ帰ってしまったらしい。夜、東京から糸守の自宅に戻った三葉は一葉に頼んで髪を切ってもらう。※c
    • 三葉の記憶はここで途切れている。
    JR代々木駅 総武線千葉方面4番ホーム
    四ツ谷駅〜千駄ヶ谷駅間にあるトンネル。
    四ツ谷駅から千駄ヶ谷方面へ向かう中央線電車(左)と
    同じく千駄ヶ谷駅へ向かう総武線各停電車(右)が写っている。
    劇中では総武線と中央線の位置関係が逆転していて
    中央線が走っている所を千葉方面総武線電車が走っていた。

    JR四ツ谷駅。黄色帯の千葉方面行き列車が停車中。
    「旅と鉄道」2017年5月号で公開された映画カットとほぼ同じ。
    この写真は左右反転処理を施してある。


    ※c 三葉は劇中だと学校に間に合う時刻(7時35分)に起きていたが、予告編(1分15秒付近)を見ると10時10分過ぎになっているカットが使われている。台詞自体は予告編の時刻の方が合っているとは思うが、それだと上京時間に制約が生じるので変更されたものと推定。


    2016年10月3日(月):瀧

    • 瀧:2日入れ替わりから戻って改めて見たと思われる「夢」の中で四葉の言った「彗星」という言葉を引き金に違和感を感じ、その事を一葉に射抜かれた瞬間目覚める。その時、目には涙が浮かんでいた。
      9月2日の夢は入れ替わった瀧自身の姿が出てきていないが、この時は瀧の脳裏に高校生の瀧が現れていた唯一の機会となった。

    • 10時15分、奥寺先輩からLINE。日記アプリを見て三葉がした約束を知る。
      着替えると家を飛び出す。ドアは9月5日と逆の左に開いた。(隣の家も左開きにされている)
    • 10時30分、奥寺先輩と四ツ谷駅赤坂口で待ち合わせ。奥寺先輩と話をしている最中にメガネ・黒リュックを背負った女性(メガネ。2021年10月4日にも登場)が通り過ぎるが、直後にカットが変わって歩き去る女性が見えた時、赤リュック姿に変わっていた。
    • 瀧・奥寺先輩:六本木ヒルズ?の展望階へ。
    • 国立新美術館。カフェでランチ後、写真展を見学。写真コーナーには「飛騨」の他に「山陸」があった。
    • 瀧は「飛騨」のところで、糸守湖の写真に足を止めた。それは9月29日夕方に見た風景に似た左側に入り組んだ崖の湖岸が広がり、右側には平地と山が広がるそんな湖の光景だった。
    • 17時23分 南青山1丁目交差点歩道橋。奥寺先輩とデート後、三葉に報告の電話するがつながらず。(17=5とすると「3・2・5」の強調)※c
    • 空には電線で分断された満月が浮かんでいた。(2021年10月4日にも同じ構図が出てくる)
    • この日は「休みの日のデート」とされているが、何故休みなのかは描かれていない。(そもそも現実世界と同じ時空世界ではないらしいので、作中に描かれてなければ理由の割り出しは不可能)
    JR四ツ谷駅赤坂口
    (駅舎方向=南、写真右手=西)

    JR四ツ谷駅赤坂口の西側。瀧が待っていた付近の光景
    左手、駅舎側が南となる。
    右端に市ヶ谷の防衛省アンテナ塔が少し写り込んでいる

    国立新美術館のカフェ

    2013年10月4日(金)1回目:三葉

    • 三葉:17時45分、テッシから秋のお祭への誘いの電話。学校は休んでいたらしい。
    • 三葉の部屋の窓から夕陽が差し込んでいて姿見の鏡に反射していた。天井に伸びた障子戸の影は太陽が窓の右方向にあることを示唆しているが、姿見の反射は逆に左方向からのものにしか見えない。
      飛騨地方は17時30分日没。太陽が二方向から射しているようにも見える。 ※d
      いずれにせよ神社・宮水邸が湖の西にあると想定するのは困難。北か東を想定する必要がある。
    • 宮守バス停でテッシ、サヤカと合流。神社の左手方向へ登る川の護岸の道を行き、湖が見える山稜(半島部?)で道路から逸れて草地に出た。
    • この時、対岸の山には九十九折の道と祭の灯篭の明かりが並んでいた。(口噛み酒トリップで鐘がなる時にもこの道の明かりと彗星が見えるが、この時の三葉は対岸の明かりと彗星を同時には見ているシーンはない)
    • 彗星を見上げた時、尾は天の川に直交する形で掛かっていた。突如、彗星の核から分離した隕石はダストテイル右側へ離脱。1回目の隕石の落下が始まった。
    • この1回目の落下では瀧(中2)は出てくる事はなかった。
    ※d 劇中では2016年10月3日17時23分に瀧が三葉に電話するシーンから、2013年10月4日17時45分頃の三葉がテッシの電話に出るシーンにつなげられ、その後電話がつながらなかった瀧のシーンへと戻っている。

    2016年10月日付不明(3日夜〜18日):瀧

    • 瀧:深夜の糸守再現作画中、ペットボトルの水を飲む際に画面がフラッシュしている。この時、部屋のカレンダーが映り込むが9月と同じものでめくられていないように見える。
    • 総武線千葉方面行き、中央線上下、新宿湘南ライン横浜方面行きが写り込むカットが入る。太陽は南東から射している。(OPアバン(2021年秋)以来2回目)
    • 瀧が総武線各停電車に乗っているカットでは、車内ドア上部に液晶ディスプレイ案内装置があるのが見える。
    • 糸守の絵が完成。湖左岸側に沿って家が点在する構図。
      その絵は2016年飛騨旅行、2021年東京の図書館で見た写真集(入り組んだ崖岸と森)とも湖左側岸の描写が異なるものだった。また2013年9月三葉が小学校付近で見ていた光景(左方向の湖岸が崖になっていてその上に3層ほど道路と家が点在)とも一致しない。
    • その時、夜空にクレーン2基と下弦の半月が浮かんでいた。
      その上空を左下から右上へ向けて明るい輝線と点滅する物体が映り込んでいる。(2016年10月3日の航空機のシーンに対応?)
    • 糸守湖と小学校の絵を瀧が何故描けたのか謎。のちに出てくる糸守の写真集(2005年9月撮影とされる)では糸守展望台で撮影したものと画角などが似ているが左側の湖畔の風景が異なる。
    • 2013年9月3日と前前前世シーンでは三葉、四葉が階段を降りて小学校が見えてくる際、左側の湖岸は崖とその上に三層ほど道路と家が点在していた。また半島になっていてその奥に更に山並みが見えるパターンもあった。いずれにせよ展望台からの光景は三葉も瀧も見ているシーンは出てこない。

    2016年10月17日(月):瀧

    • 高木:「バイトのシフトはまかせておけ」ビデオを司が聖徳記念絵画館(JR信濃町駅が近い)をバックにして撮影。(ファイル名「20161017_101828」)

    2016年10月19日(水):瀧 ※e

    • 瀧:奥寺先輩、司に東京駅で待ち伏せされ一緒に飛騨旅行へ。
    • 名古屋駅11番ホームで特急ひだに乗り換え。(地下連絡通路の電光表示板は中央本線中津川行きのものに見えた)特急ひだはヘッドライトを点灯していた車両に乗り込んでいる。
    • 特急ひだで食べている名古屋の弁当の賞味期限ラベル「15 10 9(2015年10月9日(金)?)と映り込み。

    • 古川駅で奥寺先輩と司が萌えキャラを見て盛り上がっている際に映り込む駅周辺地図。方位記号が入っていて上側が北になっている。地図中央を東西に国道が走っている。(古川駅は東側はあまり開けておらず山が近い。作中地図の南北関係逆転させれば光景との齟齬はなくなる)
    • 飛騨のバス停では平成28年カレンダーが映り込んでいる。(9月最終日=30日(月))
    • 陽も落ち始めた頃、高山ラーメン吉野で糸守での彗星災害と犠牲者が出た事を知る。 ※i
    • 糸守高校。正面に太陽が沈んで行こうとしている。眼鏡湖が東西に沿っていて東側に高校があるように見える。
    • 16時37分、糸守高校で瀧がスマフォの三葉日記を見ようとした所、三葉日記のデータが消えていった。(9月5/7/9/12/16/19/20/24/29日、10月2日の10日分)
      2回登録がされているはずの12日の日記が1回しか出てこない。
      この時、2013年10月4日に夜空を眺めていた瀧(中2)のシーンがフラッシュバックする。このシーンは2回目の10月4日を経た瀧か、そもそも彗星災害で犠牲者のいない時空世界に属する瀧のように見える。
    • 糸守からの帰り道。バイパス道路(瀧が旅館で読んでいた雑誌にそういう道路の存在を触れた箇所がある)から街並みと蛇行した川、その向こうの山に赤く染まった夕闇が見える。(西へ向けて走行?)

    • 夜、古川図書館で糸守町彗星災害資料を探す。インターネット端末はSun風なSamとかロゴマークのある何か。ブラウザの検索ツールバーは「Cyberm」、検索エンジンは「cwf-search.jp」というGoogle風な謎のサービスを使用。 
    • 犠牲者名簿を見ると、あるページでテッシ(勅使河原克彦)サヤカ(名取沙耶香)の名前が目に入る。その下段には門戸入(カドイリ?)遠峠(ミトウゲ?)が並んでいる。
      次に目を下段に移すと門戸入、遠峠両家の人たちの間に「門戸入勇一、宮水一葉(82)、宮水三葉(17)、宮水四葉(9)、遠峠善三郎」の名前が急に浮かび上がってくる。
    • 奥寺先輩、司の二人からそんな事はありえないと言われた瀧。一葉の「あんた、夢を見とるな」が瀧の脳裏に響く。(2013年9月29日ご神体登山下山中以来2回目)

    • 奥寺先輩・司:旅館ロビー。飛騨市歴史博物館の円空仏展ポスターが掲示されているが、開催期間は11月13日(日)まで。これは2016年11月の曜日並びと合致。(この他に高山、金山、白川郷などのポスターが貼られている。またパンフレットコーナーには飛騨古川の街並みの写真など使ったパンフが置かれている)
    • 瀧:2013年版糸守地図を入手していて地図の上方左手にご神体の山がある事を記憶から書き込んだ。
    • 地図や彗星災害の縮刷版などの資料では眼鏡湖が上下に並んで描かれており高校は下側に描かれている。夕方の光景と90度方位がずれている。
    • 夜空には左側が隠れている上弦の半月が浮かんでいる。(飛騨旅行直前は下弦の半月だった)
    ※e 飛騨旅行1日目、旅館で瀧がスマフォで日記アプリを開こうとする際にロック画面が一瞬表示されるが、そちらに「10月19日水曜日」と出ている。
    ※i 高山ラーメン吉野のモデルについてはパンフレットvol.2の監督一問一答に回答が載ってます。
    富山方面から到着した特急ひだ 
    1番線に入線した特急ひだ
    連絡橋に設置されている時刻表によると2番ホームに入るのは朝の普通列車1本のみ。



    飛騨古川駅前のロータリー。駅舎は右斜め後方になる。

    古川図書館のモデルとなった飛騨市図書館

    飛騨金山の観光ポスター
    旅館ロビーに貼られていたポスターの元になったのではないかと思われる


    2016年10月20日(木):瀧 2回目のご神体登山

    • 瀧:高山ラーメン吉野の親父さんの助けを得て御神体の山へ。スマフォMAPアプリと糸守町2013年地図上では南北に沿った眼鏡湖から見て北西へと向かっているように見える。
    • 13時16分昼食。スマフォMAPアプリと糸守町2013年地図上で同じJR高山線の鉄路が写っていて、スマフォと地図はほぼ同スケールでJRの線路と合うように置かれているところからおおよその現在位置がわかる。
    • 13時30分〜40分頃、御神体のあるカルデラ地形に到着。
    • 直前に神視点の新糸守湖(瓢箪形の中心線上から見ている)、そして瀧が見た新糸守湖のカットが入るが直前のカットより45度程度瀧の位置が右にずれたように見える。
    • 山稜右奥には山稜より高い山の斜面が見えるが、これはこの時だけだった。
    • 御神体の巨石を取り巻く小川の水量が9月29日に見た時より多く腰まで水に浸からないと対岸に渡れない状態。

    • 13時52分、ご神体の中で口噛み酒トリップ。
    • 二葉の病室、枕元に本が映り込んでいてカヒル・ギブラーン「NYMPHS OF THE VALLEY」(ニューヨークタイムズ書評)のハードカバー版に見える。(書影にあるマークが一部写り込んでいる
    • 三葉たちの父トシキが一葉と応接間らしい部屋で喧嘩した時、仏間と居間が板間になっていた。(2013年9月〜10月4日の間、常に畳敷きだった)
      応接間の引き戸は円の意匠が施されているが半透明で描かれており、2013年9月3日に出てきた時の木製と異なる。トシキが家を出て行こうとした瞬間にピントが外れ再び合った時には円の意匠の引き戸が無くなって外のガラス戸だけになった。
    • 宮水邸を上空から俯瞰した時、離れからの廊下の家への接続位置が9月3日の様子と異なっている。9月3日には母屋中央に接続されていてその右側は格子窓となっていた。トリップでは母屋の右端につながっている。
    • 口噛み酒トリップで見えるのは糸守での出来事のみ。上京中の出来事は瀧が三葉の記憶から探り当てることになる。
    • 2013年10月4日6時50分頃の三葉の体へ。

    • 瀧(三葉):時刻不明。瀧の体で目覚める。瀧(三葉)が組紐を持っているのはこれが初めてだが三葉は気付いていない。(瀧に見えて、瀧(三葉)には見えない可能性がありそう)
    • 山稜に出るとメガネ湖中心線延長線上から見ている事が分かる。太陽は正面に来ており、メガネ湖と御神体の山稜が東西に並んでいる可能性がある。(御神体=東、日没=西)
    • 三葉は「町がない」とつぶやき、あの日三葉は自分が一度死んでいる事に気付く。
    • 山稜で眠ってしまった瀧(三葉)。目覚めると夕暮れ。太陽は手前の湖左側の方へ落ちようとしていた。そしてかたわれ時を迎えた。(御神体=南東、日没=西)

    2013年10月4日(金):三葉(瀧)、瀧(三葉) 三葉にとって2回目

    • 三葉(瀧):6時50分、入れ替わって目覚める。部屋のカレンダーは写り込まない。
      コミック単行本(赤主調)、単行本(塗りつぶし円2個が裏表紙に描かれている)が床に置かれている。
    • 四葉は一葉に三葉が遂に壊れたといい一人で学校へ。ランドセルに水色とピンクの何か(ペンケース?)がぶら下がっている。(2022年春の日、高校生の四葉が日本史の授業を受けていてこのペンケースが使われているのが見える)
    • 7時26分テレビニュース。「1週間ほど前から」見えている彗星についていよいよ再接近すると解説。地上から見た彗星軌道図では東から西へ進むと説明(テレビの図は中央=南)。この時期のペガスス座=東(画面左側)にある。
    • 居間の振り子時計は止まっていて、液晶テレビの下の台に入っている右側のHDD/DVDプレイヤーらしき物体の高さが半分ほどに縮んでいて「ちゃお」「JSスタイル」といった雑誌や電子端末の姿はなくこれまでの他の日と異なる。
    • 仏間の向こう側にある応接間が畳のみになっていて家具が消えている。(9月3日、10月2日は応接用の机と椅子が置かれていた)障子の円の意匠の外側は木製になっているのか影ができている。
    • 一葉に隕石落下を説明。一葉は「そんな事、誰も信じない」

    • 三葉(瀧)、学校へ。校舎の山側から日が差している。後ろの黒板の予定表では4日(金)になっていた。
    • サヤカは部室に行く前に三葉からもらったお金で「ギャラ」のお菓子を買ってきた。その際コンビニで10月4日(金)のカレンダーが写り込んでいた。
      • 教室でテッシとサヤカを巻き込みテッシに住民避難作戦を立案させた。テッシのMacbook風ノートに入っていたブラウザはChrome、検索サイトはGoogle。
      • この時、太陽が頭上を通り過ぎていて日が西側から差し始めていた。(高校から見て右岸に影ができている。また校舎やグラウンドのフェンスなども湖側から日を受けて影が伸び始めている)

      • 三葉(瀧)は一人で町役場へ。
      • 町役場は道路に平行する形で建っていて玄関も道路に面している。
      • 町長室のホワイトボード予定表は4日(金)があった。
      • 町長室の窓の外を見ると最初は明るかった対岸の町並みが日陰になっている。窓の反射を見ると明るく映っていたりしており正反対の事が映し出されている事がある。
      • 瀧の喧嘩早い性格が出てしまい、町長である三葉の父親の説得に失敗する。

      • 神社では祭りの準備が進む。鳥居右手から朱色に変わり始めた陽射しが神社背後の山から射している。湖左岸には大きな崖、右岸には湖面に突き出た半島が見える。半島に連なる山はかなり高く送電線も複数の鉄塔を介して山を越えている。(この時、神社は湖から見て北西にあった)

      • 三葉(瀧)が町役場庁舎から外に出ると夕暮れ前、何故か湖側から陽が当たっている。半島は見えない。地図では役場は湖から見て南西にある。陽射しは右手の山に落ちていないとおかしい。ここでは町役場が湖北東にあるように見える。
      • 三葉(瀧)は逃げ出した道路で「神社に行くな。友達にも伝えて」とたまたま通りかかった小学生に言うが伝わらない。四葉にも一葉と逃げるように言うがやはり伝わらない。四葉からは昨日東京に行ったし、おかしいと言われ「三葉じゃなきゃダメなのか」と自信喪失する。
      • テッシとサヤカも自転車でやってきて合流。町役場の近くから御神体の山の方向(湖から見て南東)を見上げる。そして三葉の存在を確信して自転車を奪って御神体の山へ向かう。

      • 途中、三葉(瀧)は湖南東の崖岸沿いの林道を自転車で走った。陽射しは湖側(三葉の右側。湖から見て西)から当たっている。
      • 山稜から見える御神体を取り巻く小川の水量が10月2日と比して明らかに多い。2016年10月20日と同じ水量に見える。太陽は山稜から見て湖左手の山並みに落ちようとしている。

      • 瀧(三葉)と三葉(瀧):カタワレ時にご神体の山で2回目の邂逅。
      • かたわれ時前、太陽は湖の左側方向にあったが、かたわれ時の間、太陽は湖右側方向の山並み(つまり湖から見て西〜北西)に沈んでいたように見えた。(ご神体の山は湖から見て北東にあると思われる)
      • 二人で月と彗星視認。月は上弦の三日月だった。

      • 三葉:山を駆け下る。月は上弦の三日月。彗星の尾の出る向きはイオンテイルは左に変わっている。以後、この向きが基本となり、何回か反転して見えるシーンが出てくる。
      • 三葉・テッシ:変電所で合流。18時45分頃(40分頃?)変電所爆破で停電。三葉とテッシが彗星を見上げた時、月は何故か上弦の半月だった。
      • サヤカ:三葉とテッシの電話を受けて防災無線の乗っ取り開始。放送室にあったデスクトップカレンダーは何故か4日(土)があるものだった。(9月13日にも出現していた本来存在しない9月31日が現れてずれた時空が紛れ込んでいる?) ※f
      • 防災無線のサイレンが鳴って以降、空から月が消えた。地平線に沈むには早すぎる。
      • 三葉:神社でテッシに親父さんを説得して消防団を動かせと町役場へ送り出される。その直後、変電所で二度目の大爆発が起きる。
      • テッシ:詰襟制服の襟章が「III」にも見える。(高校3年生?他のシーンではIIに見えた事もあった)
      • サヤカ:19時15分頃 高山センサ局が発信源特定。高校でサヤカが捕まるも町役場からの放送は放送の撤回ではなく町民に待機を求める内容だった。 ※f
        この時、彗星のイオンテイルの出る側が逆向きに反転、そこに町役場へと走っていてサヤカ拘束を知って動揺する三葉が映り込んでいる。(神社ではテッシも動揺)
      • 消防団:待機のまま動かず。待機室のカレンダーは10月4日(金)。
      • 19時49分、彗星の核が割れた事がテレビ報道される。
      • 神社の鳥居・灯篭の側で彗星のイオンテイルの出る側が逆向きに反転(サヤカ拘束時に次いで2回目)、彗星核から分離した隕石が逆の左へ離脱するところを見ている親子連れ4人+αのシーンも入ってきている。(対岸の山並みに送電線が見える)
      • 瀧(中2):自宅で父親とTVを見ていて彗星をみようと家を飛び出し近くの見晴らしのいい場所へと向かう。
      • 三葉:(隕石位置から見て)19時45〜50分頃、役場の待機指示のアナウンスが聞こえる中、役場近くで転倒、気絶。
      • 彗星は画面左、湖岸から突き出た半島の崖方向、西を頭に(神社方向?)尾が伸びていて、隕石が彗星進路の右方向(北西)へ逸れている。
        この場合、町役場は南〜南西にあるとみられる。
        湖面に映る彗星は鏡像になっていない。湖面だと隕石は彗星の左側に映っている。
      • (隕石位置から見て)数分経過。(19時50分〜20時前後か)
        三葉の背後では左手に湖に突き出た小さな半島(山腹に建物が見える)、その奥には対岸の山並みが見える。
      • 目覚めた三葉は右手のひらを見ると何か思い定めて再び走り出す。
        見えてきた町役場庁舎は左側側面と建物裏側が見えている。町長に会いに行った瀧が見た風景と異なる。
      • 三葉が町長室へ辿り着く。一葉、四葉も既に来ていた。昼の三葉(瀧)の話の一部が当たった事(彗星の核が割れた事)、一葉や四葉からの三葉の様子を聞いた事、そして昼とは別人の三葉本人がやって来た事。この俊樹町長も昼の不可解な三葉と出会った記憶はあった。そして娘を見て全てを理解した三葉の父は町による避難実施を決意したと思われる。

      • 瀧(中2):彗星と隕石を見上げてOPアバンと同じ言葉を一人思い浮かべる。でもその時三葉の声が聞こえる事はなかった。

      • 20時42分?、隕石が日本上空から高空の夕暮れ空の中を落ちてくる。雲を抜けると川とあまばらな明かりが見える中、再度雲に入り視点が回転する。そして糸守湖上空に抜けてきた隕石は明かりの消えた糸守の町、湖面に輝く彗星の残照(神社を0時方向として7時から1時方向に光の帯の残照が光っている)が見える中、人影のない宮水神社(宮水邸)に落下して大爆発を起こす。
      • 湖右岸には停電時の糸守湖俯瞰シーンでは見えた大きな崖上の地形が見当たらず人家が見える。
      • 糸守彗星災害の隕石落下により神社を中心にクレーターが形成された。爆発により土砂と水が湖岸を襲いかかりその中で門入橋が消滅している。
        作中の2013年糸守町地図、2016年瀧のスマフォ地図では湖南西にある門入橋消滅は考えにくく爆発直後の糸守町の俯瞰ショットでもそのようには見えない。門入橋の場所が異なる可能性がある。
      ※f 糸守町役場の防災課のシーンで壁掛け時計が写っている所から推定。

      瀧(中2)の彗星観望場所。
      角を曲がると別のシーンそのものになる。



      2013年10月5日(土)?:2021年10月4日瀧の回想)

      • (2021年10月4日の瀧の回想より)住民の大半は「避難訓練」で糸水高校に避難したおかげで大半の無事が確認される。(正午時点で負傷者104人。連絡が取れてない人が13人ほどいたが結果は作中では明らかにならず)
      • 隕石衝突1時間前に宮水町長が避難訓練を強行、消防団が活躍したとされ、ほぼ全員が無事に到った謎めいた町長の対応について批判の混じる憶測が取り沙汰されていた。またそれまでの宮水町政への疑義もあったという記事文章もあった。
      • 大型ビジョンの新糸守湖は南北並びを形成していて北側から撮影されているように見える。地形は2回目の2013年10月4日に類似。(右岸=崖上地形がない)
      • 6日付の新聞デジタル版記事では変電所の爆発が2回あった事について触れている。
      • 2ヶ月後の12月に事件を振り返った雑誌記事では宮水町長は3期目を目指していた事になっているが、それだと口噛み酒トリップで瀧が見た宮水家のエピソードでの四葉の年齢と合わない。(二葉が亡くなってからだと1期目終了/2期目の選挙でないとおかしい)
      • 雑誌に載っていた被災勅語の糸守湖と糸守高校の光景は瀧が2016年10月19日16時過ぎに糸守高校跡で見たものに似ていた。
      • 中2の瀧の部屋のカレンダーは10月4日(金)があるものになっていた。




        2016年10月20日(木)?:瀧

        • :一人、2016年の時空へ戻る。上弦の三日月が続いていて、かたわれ時のあった時空世界の2016年10月に見える。(三葉と入れ替わった時の月は下弦の半月)眼鏡湖の中心線が見かけ上左側へずれて見える。(昼過ぎの山稜到達の際の変化と同じ位置関係)
        • 戻った時、足元に油性ペンが落ちた。組紐は瀧の手元にはない。そして名前を絶対に忘れないと決意して油性ペンで左手に書こうとした瞬間、全てを失ってしまう。

        2016年10月21日(金)?:瀧

        • 瀧:山で一人夜を過ごした後、何故飛騨に行ったのかすら分からない状態で目覚める。
        • 陽射しは瀧の背中から当たっていて湖の東側にある山稜にいるように見える。手前の湖が大きいため、この時空では糸守湖東側に神社があった事になる?
          右手の平には油性ペンで引かれた線が1本残っていたが、その意味を瀧はわからなくなっていた。
        • ご神体に置いてきたバックパックやスマフォがどうなったのかは描かれていない。

        2021年10月4日(月):瀧

        • 瀧:2016年10月21日からつながる独白から始まる。
        • 代々木駅。最初に4番ホームに新宿方面から御茶ノ水・水道橋方面に向かう減速中の電車の視点で1、2・3番ホームを見た光景が出てくる。次いで瀧が1、2番ホームを見ている視点に切り替わる。その時、代々木駅2・3番ホーム(新宿・三鷹方面)に三葉(とは誰か瀧には最早わかっていないのだが)に似た女性を見かけて3番ホームに降りてしまうが見つけられずに終わる。
        • 代々木駅俯瞰ショットで1番ホームの山手線電車が新宿駅に向かって発車。新宿から来たのに何故か3番ホームに入ってしまった総武線各停電車は停車したままになっている。

        • 瀧・司・高木:瀧は大学4年生で就職活動中。会社面接で失敗して首筋をなでる癖が出た。
        • 司(婚約指輪付き)、高木とカフェであって内定社数を自慢される。そして瀧はまだ内定が取れていなかった。(ダメ押しの瀧の普通の子描写)
        • 瀧・奥寺先輩:10月4日(月)15時40分、瀧はLINEで奥寺先輩に呼び出される。
          この時のスマフォのロック画面は「新着メッセージが届いています」となっていて2013年9月5日三葉(瀧)が家やカフェで見ていた画面のような詳細メッセージは出てない。
        • JR四ッ谷駅赤坂口前で話す二人の背後のビルの広告が2016年10月3日と同じに見える。
        • 歩きながら交わす会話。何故、2016年に糸守町に行ったのか怪訝に思う二人の会話。2013年彗星災害で糸守を知り何故か瀧は興味を持って新聞や雑誌など調べていたという。(2013年10月5日の項参照)
        • 二人のデートコース。JR四ツ谷駅赤坂口→弁慶橋→赤坂見附(トップカメラ付近の歩道橋)→上智大真田堀グラウンド付近→青山一丁目付近の歩道橋で別れている。その時、奥寺先輩の左手には婚約指輪が光っていた。
        • トップカメラにある大型ビジョンでは水星災害8周年報道が流されていた。隕石落下後の糸守の風景の他に隕石が水星の右側へ落ちていく画像も出ている。
          メガネ湖は左の方から日差しを受けていて左岸に影ができている。南北並びで北側から撮影した可能性が高い。(左岸側=東)
        • 夜空には電線で分断された満月が浮かんでいた。(2016年10月3日と同じ構図)

        • 2016年10月3日、瀧の自宅マンションのドアが右開き→逆の左開きになるという奇妙な現象があったが、この日は4番ホームに入った電車に乗っていたはずの瀧が何故か3番ホームに降りているという奇妙な現象が起きた。
          そして夜空の分断された満月は2016年10月3日と同じ構図でこの両日には「現実」とは思えない異常な描写が入ってきている。
        • 注:市ヶ谷の防衛省通信タワーについては、真田掘と四ツ谷駅赤坂口で大きく見えかたが異なる。作中はその忠実な再現となっていた事を確認できたので同タワーの描写に対する指摘は削除しました。
        デート2の光景:永田町から四ツ谷方面へ向かう道。
        左手の茶色のビルは右側の堀の向こう側から見たカットで登場している。

        デート2の光景

        デート2の光景:道を振り返って。

        デート2の光景:四ツ谷駅・市ヶ谷方面を見て。
        左へもう少し首を振ると代々木のNTTドコモタワーが目に入る。

        2021年12月3日(金):瀧、三葉

        • 瀧:夜のカフェ。瀧の手帳から12月3日(金)らしいと分かる。
        • テッシとサヤカのカップルを見かける。二人は結婚式の相談をしていたようでその手の雑誌が机に広げられている。
        • サヤカは好物なのかイチゴのショートケーキを食べていた。(2回目の10月4日部室での作戦会議時でもサヤカはイチゴのショートケーキを食べていた)
        • 三葉・瀧:カフェを出た瀧、雪の歩道橋で三葉とすれ違う。
          風鈴がかすかに鳴ったがお互いに気付かず終わる。(かたわれ時で鳴った際はお互いに相手が見えなかった事を想起すべきか)
        • 瀧:区立図書館で糸守町の写真集を見て、何故懐かしい思いをするのかとつぶやく。ただ瀧も三葉も写真集にある糸守展望台からの小学校と湖の光景を見ているシーンは見ていない。
          三葉が見ていた光景では左側の湖岸には高い崖があり、瀧も三葉に入っている時にその光景も見ている。(この他に半島が神社右側の湖岸に突き出ているものもある。
        • 瀧が書いた絵は半島がない。また街並みが湖岸左右に広がっていて、2021年回想でも同じ絵を描いている。2016年10月19日、吉野の親父さんはその絵を見て「糸守だ」と言っている。

        桜舞う春


        雨上がり後の晴れた春の日:瀧、三葉 ※g

        • 代々木駅付近から見た新宿駅周辺俯瞰シーン。太陽が西から当たっているように見える。
        • 三葉・瀧:朝、起きて身支度。アバンでは瀧の部屋の床にあったペットボトルが見えなくなっている。三葉は洗面所で髪を結う際に眼が鏡に写り込んでいる。(アバンでは眼は写り込まなかった)
        • 瀧:自宅のドアを開けると東京の光景が広がっている。左手に桜に覆われた迎賓館の敷地や東京タワーが、右手には大きな集合住宅の建物2棟が見える。(右手の集合住宅は2016年9月5日入れ替わり時には瀧(三葉)と見ていたものと光景が異なっている)
        • 三葉:東京メトロ副都心線北参道駅の改札を通過。駅の構内案内掲示では1、2番ホームがあり、一方には「新宿三丁目方面」の文字が見える。背後の壁面には独特の意匠が施されているて識別できる。
          三葉が8時前に家を出た場合、この後の電車乗り継ぎの想定がしにくいのでこの後一度出社しているのではないか。三葉は6時50分に起きているのは時計の写り込みがあって分かる。この後の出来事で駅を飛び出すのが10時40分以降である事を考えるとその方がシンプル。
        • :駅構内の下りエスカレーター(青い手すり)に乗っている。奥側に上りエスカレーター2本。筆者は都営大江戸線新宿駅がモデルではないかと疑っているが、そもそもモデル想定があるかどうかは不明。
        • 瀧はOPアバン(2021年秋)と同様に背負い型バッグを使っている。

        • 新宿〜代々木駅間の黄帯(左)、オレンジ(左右)、湘南色の電車が右へ行くカットが入る。(2016年10月、2021年秋以来3回目)
          このあと、新宿駅や代々木駅を暗示するものは出て来ない。

        • :電車の左側扉窓から外を眺めているのが見える。電車は右へ進行している。背後の窓からは防音擁壁と片側2車線以上の通り、通りの右側にはマンションらしきビルと道路側に突き出た街灯の並びが見える。
        • 三葉左へ進む電車の扉窓から外を眺めているのが見える。反対側では車体上部に緑の帯を巻いた電車が反対方向へ通過している。(山手線か湘南新宿ライン電車と思われる)向かい合い併走している電車の扉窓から瀧を見つける。続けて瀧も三葉に気づくが間に右側から来た電車が進入してきて風圧でドアが揺れて見失う。
        • 瀧と三葉のすれ違い場所については絞り込めていない。OPアバンでは瀧の位置は確実に代々木駅にあったが、春の日はそれと全く異なる。
          (候補1)JR新宿駅北側大塚商会の広告看板があるビルの付近のガード
          (候補2)JR恵比寿駅北側都道ガード
        • 間に対向電車が入ってきて見失うという描写ができる場所が現実にあるかは不明。
        • NTTドコモ代々木ビルと代々木駅の上空で桜の花びらが舞う。
          この事に意味があるならあの周辺で起きてないと変な訳ですが……。

        • 二人は出会うために新宿駅、千駄ヶ谷駅から駆けだしたように見えたが途中から四谷須賀神社参道の階段へと引き寄せられていく。
          (瀧:新宿駅を飛び出した時、10時40分の時計が見えている(須賀神社参道まで2〜3km)、三葉:千駄ヶ谷駅の前で10時42分の時計が見えている(須賀神社参道まで1.5km前後))
        • 三葉:千駄ヶ谷駅付近で何故か西、代々木方向へ走ろうとしているように見える。
        • 三葉:信濃町駅前の跨線橋を何故か南(須賀神社とは逆)に走っている。
        • 三葉:参道北側の「須賀神社入口」看板のところで三葉が映り込んでいる。参道とつながる道の交差点左側(東)から出てきて、交差点を参道とは逆の手前(北)に曲がって坂道を登るように走っている。
        • JR四ツ谷駅を国道20号線跨線橋から六本木方面(方位:南)をみたもの
          道端のタンポポ、
          郵便ポスト(瀧が須賀神社参道の方へ向かう際に見たと思われる)、
          須賀神社参道の北側坂道に止まっているタクシー(ナンバープレート7563。三葉が須賀神社参道から離れる方向に走った時に見たと思われる。この車は最後にも絡んでくるが、9月5日三葉入れ替わり時の新宿の光景、10月3日三葉上京時の交差点を渡るシーンでも同色の車が出てくる)、
          新宿区立四谷図書館(瀧が見ている?)が次々と出てくる。

        • 三葉・瀧:三葉が参道階段の南側=上段側から降りてきて、瀧が参道階段の北側=下段側から上がってきてすれ違う。(2013年上京時の新幹線と総武線各駅停車の四ツ谷駅停車時、春の日の千駄ヶ谷駅前、信濃町駅跨線橋、須賀神社参道入り口、おそらくは瀧を見つけた時に乗っていた電車と三葉が出てくるシーンは全てが逆向きか逆の位置になっている)
        • 二人が同時に言葉を発しようとした時、2016年9月5日神宮高校で聞こえたような音が微かに聞こえる。二人は息を合わせたように言い合う。「君の名前は?」
        • その時、タクシーが北の坂道のコンクリート道路の上で停車しているのが見えた。2013年10月3日に二人が出会った時、かたわれ時と二人が出会う時、時空が揺らいでいる。タクシーや少し不思議な太陽の光の当たり方はその表現に見える。

        • 絵コンテとの違い:このパートは2017年6月から静岡県三島で開催されている企画展で絵コンテが公開されている。映画と異なる点は以下の通り。
        • 北参道駅:モデルとなる改札は絵コンテ時点では決まっていなかった。本作絵コンテでは後からモデルとなる風景のロケハンカットが当てはめられている事があるが、ストックから選ぶのか、そのためのロケハンを行って選ぶのかは不明。
        • 駅エスカレーター:特に記載なし。映画と同様のカットが描かれているのみ。
        • 瀧が見ている車窓風景:絵コンテは駅プラットホーム。映画は道路をガードが越えていて道路両側に街灯やビルが見えていて、モデルから書き起こされているように見える。
        • 四谷須賀神社参道の最終カットのレイアウト。二人が階段で見合っていて、どう描くか簡単な監督補足指示が書き込まれている。背景はほぼ映画通りだが、タクシーは描かれていない。

        ※g 瀧が家を出た際の桜の風景、途中カットインされるタンポポの花以外の時期明示はない。(本項については合わせて冒頭※x も参照されたい)

        JR信濃町跨線橋
        三葉は左、四谷須賀神社と逆方向へ駆けて行った。

        JR信濃町跨線橋
        右手にNTTドコモ代々木ビルが見える。

        四谷須賀神社参道
        上側=南

        四谷須賀神社参道の北側最初の交差点
        瀧は右から奥(南)へ、三葉は左から手前(北)へと走って行った。
        そして左側にタクシーが止まっていたはず。

        オープニング「夢灯篭」

        • 三葉・瀧:半月の下で二人が背中合わせで歩き出すシーン。タキは中2→高2に変わっている。
        • 三葉・瀧:OPで二人それぞれの年齢別の姿が写されるが、最後の春のシーンの前に画面がフラッシュしている。(飛騨旅行前の深夜に絵を書いていて瀧が水を飲むシーンでも同様のフラッシュが発生している)
        • 瀧:朝日の中渡っている歩道橋は絵コンテだと信濃橋界隈との事。太陽は六本木方向からさしている設定との事。
        • 三葉:三葉と組紐。三葉の部屋のイメージとの指定。直後に一瞬入る手のカットはD292兼用。
        • 三葉・瀧:滝と三葉が東京と糸守で合図を送りあうが、滝はJR新宿駅北側のガード近くの交差点(大塚商会の広告で識別可能)で、三葉は1回目の2013年10月4日の隕石落下を目撃した湖東岸の「半島」の草原でやっているように描かれている。
        「君の名は。」登場人物の時系列因果関係図



        2.作中の異常表現

        (1)鉄道

        • 東海道新幹線の座席配置が左右逆転している。(瀧の飛騨旅行)
          通常、名古屋方向下り線3列席は窓側=右端のはずが、何故か窓側=左端になっている。絵コンテの段階でこの向きで書かれていた。また座席番号は奥の方から1、2となっており、進行方向が16号車、最後尾が1号車だと思われる。(これも通常と逆)
          パンフレットvol.2の監督インタビューは演出等で「良くある事」とされている。実際この分は東海道新幹線下り線=東→西へ走っているように見えるので特段の意図はないと思われる。
        • 三葉の上京で東海道新幹線の進行方向が逆転している。通常、東京方向上り線であれば窓から見える東京タワーは右から左へと流れるはずだが、本作では逆の左から右へと流れている。いくつかある三葉の「逆走」現象の一つ。
        • JR新宿駅・代々木駅付近。何故か水色の車両も走っている。新宿駅などの多くの路線が集中するターミナル駅の俯瞰ショットは一葉が組紐について説いた際の糸=時間という説に一番近い存在のため、東京側における「組紐」的な表現か。
        • 三葉が瀧を見つけて代々木駅4番ホームで黄色オビ塗装のJR電車に乗り込んだシーン。電車走行中に次の停車駅=四ッ谷駅と車内アナウンスが入る際、「出口は右側」と案内されるのに実際に停車してみると開いたドアは左側だった。(四ツ谷駅は千葉方面だと右側が開くので車内アナウンスは現実に則している。ドアが開く直前のホームに滑り込む電車カットでは太陽位置が逆の東にあるように見えており位置関係は左右鏡像反転している。)
          電車は山手線類似の液晶パネル装備型が基本となっているが、これがなく駅一覧と非常コックパネルのみになっているカットが紛れこんでいる。
          四ツ谷駅手前のトンネルでは中央線と総武線が入れ替えられて手前側が総武線とされた。その延長で四ツ谷駅の配置も入れ替えられていて左右反転処理していると思われるが、その際のミスで駅停車時の太陽方向を間違えていると推定。
        • 2021年10月4日瀧が乗っていた総武線各停電車が代々木駅に到着した際、4番ホームに入線しているが、降りたのは3番ホームだった。(この後、3番ホームの電車が新宿方面へ発車している)
        •  瀧と奥寺先輩デートの待ち合わせで四ッ谷駅前が2回登場する。(2016年10月3日、2021年10月4日)その際に映り込むビルの屋外広告板が同一のものに見える。

        (2)カレンダー 謎の9月31日/謎の2016年10月

        • 2013年9月13日(金):三葉が教室に入った際に後ろの予定表が書かれた黒板が写り込むが9月31日(火)が存在する。
        • 2013年10月4日:高校放送室のサヤカが電話で乗っ取り開始の連絡を受けていた時、カレンダーが一瞬写り込むがそのカレンダーでは4日(土)となっていた。(2013年暦通りだと金曜日)
        • 2016年10月:瀧が部屋でPETボトルの水を飲んでいるシーン。左手に掛けられているカレンダーが9月のままになっている。

        (3)祖母一葉の「あんた今、夢を見てとるなぁ?」

        • 2013年9月29日のご神体登山で四葉が「彗星」と言った際、2016年10月19日図書館で三葉が亡くなっている証拠を見つけた際に、一葉のこの言葉が瀧の意識に出てきている
        • 2016年10月3日から飛騨旅行まで異常な状況の中で物語が動いていて、何がこの世界の現実で、何が夢の出来事なのかはっきりしない。このセリフもそういう状況自体を指しているとも取れる。

        (4)何故、瀧は糸守彗星災害を知らなかったのか

        • 高山ラーメン吉野で瀧が糸守彗星災害について認識していなかった事が明らかになっている。さらに糸守高校跡に行った際に中学2年生の時、2013年10月4日の彗星を見上げている所を思い出しているが、これは2回目の10月4日、これから瀧が引き起こす出来事そのものにも見える。
        • 何故、瀧はこれから引き起こすことをフラッシュバックで見ているのかは不明。ただ日記アプリの三葉のエントリーが消滅したシーンなど見ると瀧の夢の中で瀧が思っていた事実が言われた事に合うように書き換えているようにも取れる。

        (5)2016年10月4日の彗星災害3周年報道はなかったのか?

        • 瀧が三葉にデート失敗の電話をしたのは10月3日(月)。4日(火)から必死で糸守の絵を描いていて気付かなかったのかも知れないが、2021年に8周年報道が為されていたのを考えると2016年においても3周年の報道はあったはず。
        • 飛騨旅行前後は異常な描写が多いので、そちらと合わせて考える必要がある。夢として見ているならいくらでも改変はできるだろう。

        (6)2013年版糸守町地図「宮守」「宮水」地区の謎

        • 2013年版地図では神社周辺は「宮水」地区とされている。オープンカフェを作ったバス停は「宮守」。2回目の10月4日にサヤカのアナウンスは「宮守地区」と言っており合わない。(公式ビジュアルガイド掲載の設定図では「宮守」地区)

        (7)ティアマト彗星のテレビニュース(9月3日、29日、10月4日)

        • 彗星接近のテレビニュースは9月3日(三葉)、9月29日、4日(いずれも三葉(瀧)。但し9月29日はテレビのニュース自体は直接見ていない)の3回映り込んでいる。
        • 9月は太陽を周回して離れていく彗星が地球と月の間を突っ切っていく軌道図が使われている。
        • 9月29日、10月4日は何もない宇宙空間で彗星が軌道を変える図で月の位置も変わっていて目が点に。最初は何かのミスかと思ったが、それでも気付くだろうというレベルのため、何らかの意図があると思われる。

        (8)糸守町彗星災害犠牲者名簿の名前間違い?と宮水家3人の記載の謎

        • 名取早耶香の名前が「沙耶香」になっていた。単なるミスか瀧の主観表現(三葉のノートに書き込んだ対人関係の一覧では「サヤカ」で書いていた)なのかは不明。
        • このシーン、テッシとサヤカ(沙耶香)が見えている時に下段が少し写り込んでいる。そして次にその下段で宮水家の人たちの死を知るわけですが、テッシと沙耶香の名前が出ている時には宮水一葉・三葉・四葉の名前はなかった。(「門戸入」「遠峠」のみ見える)
          下段に視点が変わった時に急に「宮水」の3人と他2人の名前が浮かび上がって来ている。何故そうなるのかは不明。夢の出来事とでも思うしかなさそう。

        (9)瀧が描いた糸守の絵

        • 1回目の2016年10月で描いたはず糸守の絵。2回目の2013年10月4日の後でも瀧が同じに見えるものを描いている。
        • 2回目の2013年10月4日以降の中2の瀧がスマフォで熱心に2013年10月6日の新聞記事(変電所の爆発炎上)を読んでいるシーンが入っていて、何故あんなに熱心に読んだのか分からないと語っている。
        • 瀧と三葉によって2回目の10月4日の間に起きた事によって、後に出てくる中学2年生の瀧の回想が起きたと解するべきか。その場合、2021年にその事を回想した瀧は三葉を直接助けた瀧なのか、それともその瀧に入っていた災害犠牲者がそもそもいない世界の瀧なのか考える必要があるが、現時点では判別がついていない。
        • 一番の問題は瀧がどこであの光景を見たのかという事。展望台にいったシーンは劇中には存在せず、写真集も描いた絵と左側の湖岸の描写が異なっていて一致しないし、三葉自身のシーンですら存在しないものを描いている。想像で描いたのか?

        (10)隕石の糸守落下時の軌道

        • 彗星に対して大半のシーンでは右側に離れていくが、彗星の尾はイオンテイルは太陽方向、ダストテイルは太陽の関係でずれる中で西の空へ向かっている。地表から彗星核の分裂が観測されたのは19時50分前後(テレビの時報テロップ、テレビを見ている家庭の置き時計で確認可能)、隕石衝突は20時42分なので核が割れてから50分ほどで落ちた事になる。
        • おそらく一度は日本上空から見えなくなり、再度日本上空に姿を見せてから衝突という展開になっているのではないかと想像。(近地点12万kmで分裂したとして50分〜1時間で地表衝突出来るかどうかの可否は未確認)
        • なお隕石シミュレーションサイトで直径40mの鉄(8000kg/m3)を主成分とする隕石が30km/secで地表面に45度で衝突した場合(小説に記載されているティアマト彗星と隕石の数値データによる。40mの鉄という描写自体は映画作中の雑誌記事でも触れられている)の計算を行わせてみたところ、直径1.19km、深さ253mの隕石クレーターが形成され、M4.9の地震が発生するという結果に。映画・小説で設定するにあたり何らかのシミュレーションか実際の衝突例を引用されている可能性が高い。

        (11)防災無線の乗っ取り

        • 高校放送室から何故出来るのか。小説版ではテッシが重畳周波数の特定だけはやけに気にしていて、テッシがサヤカに対して姉(町役場からの待機放送時に町長と一緒に立っていた女性でしょう)から聞き出せと頼んでいる。
        • 糸守高校放送室から町の施設である防災放送に対して電波発信出来る仕組みがあるらしいと解するしかない。
        • どうやって調べたのかは描かれていないが、サヤカが放送卓の電源を入れていくシーンで左の方に「周波数」が書かれた「糸守町役場」の文字が印刷されたメモ用紙が見切れているのでサヤカの姉から情報を取ったと推測される。(パンフレットvol.2の一問一答でこの件について触れられている。町役場放送室で町長と門戸入氏と一緒に並んでいるショートカットの女性がサヤカの姉)

        (12)選挙運動と公職選挙法

        • 町村首長選挙は公示日から5日間しか選挙運動が認められていない。小説だと後援会の腕章とされていたものが、映画は選挙管理委員会から交付されている選挙運動員腕章を付けていたように見えるが、現実には10月20日(日)投票日の選挙運動を9月3日に行うのは現実にはあり得ない。
        • 飛騨旅行に2016年10月19日から行ったとすれば、2回目の10月4日を引き起こす事になる2016年側の10月20日=審判の日という風な捉え方も出来そう。

        (13)宮水トシキ町長の初当選時期

        • 2021年10月4日の瀧の記憶の振り返りシーンで出てくる雑誌には「3期目を目指していた」と記載されていた。
        • 瀧の口噛み酒トリップでは四葉が3〜4歳の時、母の二葉が亡くなった後で一葉と喧嘩して俊樹が家を出ている。(家の様子が2013年9月と異なる。(仏間と居間は2013年は畳だがここでは板間。また応接家具は2013年にはあったが、ここではない。障子の円の意匠を支える部分、ここではガラスか何からしく透過で描かれているが2013年では板になっている)
          四葉は2013年時点で9歳なので2013年10月20日投開票で改選の糸守町長で現職2期目満了(8年間)はあり得ない。
        • 9月3日の選挙演説で「今度も宮水さんで決まりや」なんていう町の人の台詞は1期目では考えにくい。このため2021年10月4日の時空世界と作中で見てきた2013年9月の時空世界が同一なのか判断がつかない。

        (14)三葉と瀧の携帯番号

        • 2016年10月3日、瀧が三葉のスマフォに電話した時、「この電話番号は現在使われておりません」ではなく、何故かつながらないだけの携帯キャリア応答音が流れる。
        • 2013年10月3日、三葉が上京して瀧のスマフォに電話した時、やはり何故かつながらないだけの携帯キャリア応答音が流れる。中2瀧はこの時まだスマフォをもたせてもらえてなかったのだろうか。(それ以前に何故四ツ谷駅で降りなかったのか。どこの学校に通っているのかなど謎は多い)

        (15)3・5・2の強調

        • 2016年9月5日8時52分に司からLINEメッセージを瀧(三葉)が見ている。(「8」を「3」と看做せば……)
        • 新宿駅近く?の道路を走る車の中にも「2・3・5」が一つのナンバープレートに含まれる車が走っている。
        • 2016年9月5日17時32分、バイト先からのLINEメッセージを瀧(三葉)が見ている。(17=5とみなすと時刻に「2・3・5」が含まれる事になる)
        • <前前前世>三葉が日記を読んでいる時の時刻が17時23分
        • 2016年10月3日、瀧が日記を見ている時の時刻が17時23分
        • 2016年10月19日、20日登場の高山ラーメン吉野の車のナンバー「352」
        • 2016年10月19日夜、飛騨の旅館の前のバンのナンバー「352」「52」
        • 2016年10月20日、瀧が口噛み酒トリップした際の時刻(13時52分)
        • 2022年?春の日、新宿駅前を走る車の中に「352」をナンバープレートに含む車が走っていた。

        (16)地形・方位・月齢

        • 神社、小学校、高校、町役場の位置関係が一定していない。隕石落下後のメガネ湖の並び方位、御神体の山稜の湖から見た時の方位も変化しているように見える。
        • 神社=西〜北西(2013年9月3日夕方)
        • 高校=東(2013年9月3日朝、13日朝)
        • 御神体=北西(2013年9月29日御神体登山で三葉(瀧))
        • 眼鏡湖=西〜東、高校=東(2016年10月19日糸守高校)
        • 眼鏡湖=北〜南、御神体=北西、神社(湖クレーター)=北、高校=南(2016年10月19日図書館〜20日山稜登頂直前まで)
        • 眼鏡湖=北西〜南東、御神体=南東(2016年10月20日山稜登頂後)
        • 高校=東(2013年10月4日(2回目)朝〜昼)
        • 神社=西〜北西(2013年10月4日(2回目)夕暮れ前)
        • 町役場=北東、御神体=南東(2013年10月4日(2回目)かたわれ時前)
        • 眼鏡湖=西〜東、御神体=東(2016年10月20日瀧(三葉))
        • 眼鏡湖=北西〜南東、御神体=南東(2016年10月20日瀧(三葉))
        • 眼鏡湖=北西〜南東、御神体=南東(2016年10月20日かたわれ時後、瀧)
        • 神社=東(2013年10月4日(2回目)神社境内でテッシ、三葉)
        • 町役場=南西、神社=西(2013年10月4日(2回目)町役場近くで三葉)
        • 眼鏡湖=北西〜南東、御神体=南東(2016年10月21日朝、瀧)
        • 眼鏡湖=北西〜南東、御神体=南東(2021年10月4日:2013年10月5日空撮)

        • 月はどの時空世界なのか示すマーキングになっているように見える。
        • 満月(2016年10月3日、2021年10月4日)
        • 下弦の半月(2016年10月18日)
        • 上弦の半月(2016年10月19日、2013年10月3日、4日(2回目))
        • 三日月(2013年10月4日(2回目)かたわれ時、2016年10月20日かたわれ時直後)
        • かたわれ時直後の三葉を照らしていた月は三日月→上弦の半月→月が見えない状態と目まぐるしく状況が変わっている。


        3.2021年以降の三葉と瀧

        (1)三葉の仕事

          2021年以降の三葉の部屋のシーンは冒頭2021年秋と最後の2022年以降の春の2回出てくる。(You tube「スパークル Music Video Edition」予告映像 35秒付近で2022年以降の春のシーンは確認可能)

         この中で大きなバインダーの背表紙に「PM○○/店舗○○」と書かれているように見える。○の部分はおそらく「PM検定/店舗設計」じゃないかと思うのですが、このような用語が用いられる職種が何か。
         床の上にもう1冊バインダーがあって背表紙が読める状態になってますが、こちらも手書きで一瞬では読みにくい。(1行目は「立体裁断」、2行目「HOW TO」(縦書き)とあるように見える)

        →パターンメーカー/パタンナーまたはデザイナー。2冊目の「立体裁断」は服飾系メーカーでデザイナーの案を実際に服に出来るように型紙を起こすパターンメイカー/パタンナーで必要なスキル。またデザイナーでも同種スキル、知識は必要。
        2016年9月5日の夜の奥寺先輩のスカート補修が伏線として考えられる。(パンフレットvol.2の一問一答では組紐とお裁縫のスキルを活かして選んだ職業という事らしい)

        余談:「スパークル original ver. Music Video Edition」38秒付近で出てくる三葉の砂時計シーンで背景に映っている花の図鑑、見つけられないかなと当たってみましたが今のところ、モンソーフルール (監修)「花図鑑 花屋さんで人気の421種」西東社 が近いようには見えます。(実物を確認してますがビデオの背表紙とは異なる)
         植物図鑑は糸守高校教室後ろのロッカーにも入っている事があり(こんなに表装は凝ってないが背表紙は読める)、糸守、東京とも必ず花を飾っているのでこちらにも興味があるという設定なのだろうと想像。

        (2016/12/17追記)山稜のすれ違いシーン、北村薫原作映画化の「ターン」と似ているとの話を見かけた。植物図鑑は映画版「ターン」で重要アイテムなのでオマージュである事を示す為に埋め込まれた可能性がある。MVで出てくる図鑑のデザインと比較してみたい。

        (2)2021年の瀧

        10月4日、新宿駅から代々木駅へ向かっていた電車内に瀧がいた。なのにその電車は3番三鷹方面ホームへ入線している。原因はおそらく三葉らしき人影を見たから変えてしまったらしい。
        難航する就職面接。話がうまくいかず首筋に手をやる瀧。これは2013年10月4日の部室の作戦会議で見せていたそぶりと同じ。

        12月3日、カフェでテッシとサヤカのカップルと瀧はすれ違っている。ここでサヤカは部室の作戦会議と同じように苺のショートケーキを食べている。あのシーンの共鳴に見えるが何故そうなるのかは結婚が決まっている二人の会話からも分からない。
        図書館に向かう瀧は歩道橋で傘で表情の見えない女性とすれ違う。その時、風鈴の音が小さく響く。かたわれ時と同じであれば、二人とも相手の音は聞こえても姿は見えていないはずである。

        瀧が何者なのか分からない。彼が語る2013年、2016年の回想は見てきた出来事と細かい点で異なる点が多い。図書館で見ている写真集、小学校を展望台から撮っている写真には左手に見えているはずの高い崖がどこにも見えない。2013年10月から12月に出た週刊誌や新聞デジタル版の記事も町長が3選目を目指していたり、微妙に食い違いが見られる。

        アバンの東京のシーンは2021年秋とされている。この後の春の日でアバンの情景が微妙に変わった形で再び起きる。そもそもこの時の瀧と三葉はこの2021年10月4日、12月3日の二人なのか。謎は多い。

        (3)余談:糸守の人々

         糸守高校3人組:
          松本:ローソンで勤務中
          女性1(花):OL?(出勤時ゴミ捨て)
          女性2(桜):(髪を片側にまとめている。吉野屋で食事) 
         三葉同級生(坂上沢?)花屋さん。(高校時代、バスケと美術室で映り込んでる)
         テッシ&サヤカ:新居を物色中。
         四葉:高校3年生(17歳)。高山市か飛騨市、または東京で祖母、父と暮らしている?

        ※花、桜の名前はパンフレットvol.2に掲載されていた。作中では分かるものはなかったと思う。

        4.ありし日の糸守町

          劇中の台詞や映像からピックアップしてみた。

        (1)地理
        位置:岐阜県高山市、飛驒市に近い。
        標高:高山市(600m)より高い?
        :糸守湖。直径2km(湖周延長6.3km程度?)
        特徴:隕石クレーター湖の糸守湖畔に人家や道路などが形成されている。

        (2)行政
        人口:約1,500人(2021年回想)
        町長:宮水トシキ(2013年当時54歳。作中2期目満了直前だったとの雑誌記事あり)
        学校:小学校(2021年12月3日瀧が図書館で読んでいた写真集では生徒数:男子125人、女子112人の計237人らしい。18歳以下人口が1/3近く占めていていると思われる)
        高校(中学校もあるはずだが地図でもまだ見つけられていない)

        (3)産業
        買い物:コンビニ(非チェーン店)、奥ケ松(酒屋)、中川精肉店(坂上地区)など。(書店や歯科はない)
        飲食店:スナック(マザー、割愛)、寿司屋※
        産業:農業、土建業、資材業(有坂)、小売店(コンビニ、酒屋、精肉店等)など
        電気供給:中部電力。電気が通じたのは昭和40年代。(2021年回想)
        交通機関:
         JRが2時間に1本程度運行(無人駅)「いとかけだい駅←いともり駅→みとうげ駅」
         美濃太田行き普通列車も運行されていた。
         町営バスが設定されており、宮水バス停などがある。
        道路:国道257号線(不通区間あり)、県道など

        ※9月3日勅使河原社長宅での宴会で寿司が並んでいたのであるんじゃないかと推測。
        ※国道257号線自体は実在ですが、この国道が通るような所に「糸守町」が設定されているのかは不明。

        (4)文化
        宮水神社:446年創建。口噛み酒で有名。(2021年回想)
        小学校校舎:1884年の建築で岐阜県の文化財。落下中心地に近く消失。(2021年回想)
        組紐:名産として知られていた。(2016年飛騨旅行)
        遺跡:たたら場の遺構があり、過去には栄えていたとも。隕鉄を資源利用したもの?(2016年飛騨旅行)

        (5)その他
         ダム設置の話は何回も出ていたが全て立ち消えになっていたとの雑誌記事あり。(2021年回想)


         飛騨地方の秘境、知られざる町として描かれてますが、東京からの時間距離など考慮して決められたもので、過去に起きた自然災害で大きな影響を受けた町ならどこでも当てはまるように特定の町をモデルとするような選択はしていないように見える。
        それよりも東京、それも東京近郊ではなく遠く離れた町を選んだという所が大事ではないか。この作品はしばしば東京から見た地方、地方から見た東京の対比が繰り返される。それは鳥と飛行機、虫の鳴く音と電車や高速道路を走る自動車の走行音、信号機と防災放送のスピーカー、トンビとカラスだったりする。三葉と瀧の交友関係でもそのような対比構造が描かれていて面白いので対応を探すと面白く見られると思う。


        6.用語メモ

        • 集落再生事業:このような名前の国の補助事業はないのですが、過疎地での空き屋対策事業でこのような名称を使っている自治体があり、それに対して国が補助金を付けているケースが散見されるので、糸守町においてもそのような事業取り組みが為されているのだろうと推定。
        • 防災無線:地方ではよく整備されているもの。朝夕にはメロディを流したりと普段から活用されている。これを乗っ取って好き勝手な放送を試みたという事案も現実に起きている。
        • 「高山のセンサ局」:総務省の電波監視システム「DEURAS」のアンテナ基地局の事らしい。複数のセンサ局と情報を集約して位置を割り出すセンタ局からなり、複数局による発信源の方位測定から位置を特定するもの。ああいう突然の照会に対応するか、何故名古屋ではなく高山に問い合わせるのか不思議ですが(東海総合通信局にセンタ局を置いてセンサ局のデータを見ていると思われるので)、仕組み自体はまさかの実在でした。
        • 飛騨金山のポスター:飛騨の旅館のロビーで奥寺先輩と司の座った椅子の後ろに飛騨各地のポスターに混じって、飛騨金山のポスターだけ2枚も貼られていた。(実際には3枚セット。筋骨を紹介したポスターが使われてないと思われる)
          飛騨金山には巨石遺跡が残っていて春分・秋分の太陽観測遺構ではないかと見られている。ポスターも巨石遺跡の写真が含まれているように見えた。宮水神社のご神体が巨石である事を考えると意図的にポスターを出してきていたように思える。